「ゴーストライター」


平日の昼間なのに満席だったのでびっくり。
そんなに大きな映画館ではなかったが・・

ロマン・ポランスキー監督作品でベルリンで銀熊賞を受賞している。
ユアン・マクレガー扮するゴーストライターが、元英国首相の手記を書くことに。
前任者のゴーストライターで補佐官でもあった男性は実は最近亡くなっており
いつしか彼自身も思いがけず陰謀に巻き込まれていく。

首相役がピアーズ・ブロスナンでハンサムでかっこいい英国首相だ。
彼は荒涼とした海辺の別荘に滞在しているが、この家が窓がとても大きく
外はずっとグレーなのだが、雨ひとつでも詩的風景に見える。
秘書役はSEX AND CITYの人かとおもったら案の定キム・キャトラルだった。
イギリス人だったのね、彼女。

奥さん役のオリヴィア・ウィリアムズが凛と美しく聡明そうで存在感があった。

景色も物語も暗く、重い雰囲気で進んでいくのだが、それほど耐え難くならないのは
ユアンの飄々としたたたずまいと、せりふにちりばめられたユーモアだ。
イギリス人はいちいち会話にユーモアを挟まなければならないのね〜と再認識。

見終わった後は謎が多くて、ツイッターやらネットやら回ってみて
いくつかは解決したが、前任者のゴーストライターを殺したのは誰だったのかが
やはりいまいち不明だ。


先日BSで現代版「シャーロック」を見てとても面白かったのだが
ユアンを見ていて、案外彼がワトソンをやってもかわいいかもと
この映画を見ながら思った。