「ルネ・ラリック 華やぎのジュエリーから煌きのガラスへ」 国立新美術館

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ラリックは綺麗でとても好きなのだが、今回は展示の仕方がいまいちで
残念だった。光を有効に使って見せたら本当に綺麗に見られるのに
妙に地味な展示の仕方だったな〜。


その中で目玉の一つ、けしのハットピンは美しかった。
花びらは透け感のある繊細な造りで、四方からライトをあてて
展示品を見せているので陰が下に花びらのように広がる。
ハットピンはいくつか出品されていたが
やたらとピンの部分が長く、どうやって使うのだろうと疑問に思う。


コティのために作った香水のテスターも、壜をしまう台も
デコラティブで美しく見ていて楽しい。
ミモザやヤブイチゲのものなどティアラもいくつかあったが、ありきたりのものではなく
細工も繊細で清楚な美しさのあるものが多いので興味深く見た。


ドッグ・カラーという装飾品があり、これはなんだろうと思っていたら
太いリボン状の首に巻く装身具で中央にバックルのように飾りがあり
両サイドは小さなパールを何連にも重ねたりしている。
要するに首に巻く太いネックレスという感じ。
美しいが窮屈そうだ。


「シレーヌ」というモチーフの作品もあり、なんだろうと家で調べたら
ギリシャ神話にでてくる上半身女性で下半身が鳥の生き物らしい。


車のボンネットの先につけるカーマスコットのガラスでできた作品も
たくさん展示されていたが、みんなあんなものつけて走っていたのだろうか?
または走るときにははずす???
今あんなのつけて駐車してたらさっさとはずして盗まれそうだ。


ラリックは結婚していたのに、その後であったアリスという女性と恋におち
結局は結ばれるのだが、彼女はミューズで彼の創作意欲を大層刺激して
その後作品をばんばん作ったらしいから、やはり出会うべくして
であった人なんだろうな。