- 出版社/メーカー: ジェネオン エンタテインメント
- 発売日: 2007/08/24
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傘を忘れて駅から雨に濡れて家に着いたのに
家の鍵が見つからない。
そして合鍵を渡していたまま別れた元カレに
連絡しようかと悩みながら、途方にくれて街を彷徨う。
彼との出会いも傘を忘れて雨宿りしていた駅だった。
忘れていた記憶がよみがえる。
あんなふうに夜に濡れたまま帰って家に入れずなんて
どうしようもなく落ち込むし、絶望的になるだそうなと思う。
彼女は鍵開け業者や友達にも連絡するがうまく繋がらなかったりして
勇気を出して、元彼に電話をするが、彼の家にはどうやら
彼女が来ている洋子だったので、「彼の家に泊まるからやっぱいい」
なんて嘘をついてしまう。
元彼は小さな女の子を抱えて離婚した男性で
娘ともとても仲良しになり、いい雰囲気だったが
プロポーズされた時にためらって受けられなかった過去がある。
そろそろ実家に戻ろうかと思っているストリートミュージシャン*1が
歌う歌が思いがけずとてもいい。通常は聞いている方が
恥ずかしくなるものが多いが、とてもしっくりとくる美しい曲だ。
それに主人公が彼の家を訪ねるために乗ったバスの中でも
ミュージシャン達が楽しいロックを歌うシーンがあるのだが
この曲もとてもよくて、音楽のいい映画だった。
このバスの中にはミラーボールがあったり、
運転手が途中から運転をやめてヒロインの隣で話し込んだり
まるでジブリ映画のようにファンタジックだ。
父親役の大森南朋が娘にせがまれて話す「なめくじキャサリン」という
童話がとても切なくて可愛い話だった。
そして南朋ちゃんのカツゼツの悪さを今まで感じたことのない私
(鷲津ファンドのときもあまり不自然に感じなかった)だったが
今回「みさちゃん」というべきを「みしゃちゃん」となっており
なんだか可愛かった。
お互い大切に思い、まだ心が残っているようなのに
なんで別れてしまったのかが理解できなかったな。
やはりいきなり一時の母になるのは自信がなかったのかな?
最後彼女はとても晴れ晴れとして、鼻歌を歌って帰る状態になり
見ている私もとても安心してうれしい気持ちになったが、
最後の最後の終わり方が「これで終わり!??」という
唐突な感じでちょっと驚く。
それにしても子持ちの癖に次々ともてていたな〜、南朋ちゃん。
*1:彼が群馬の実家に電話をして母親と話すシーンがあるが、訛りがてっきり沖縄かと思った