「少年H」妹尾河童

少年H(上) (講談社文庫)
おとこねえちゃんの話を読みたくて読み始めたが、いや〜面白い!もっと優等生的な戦争反対小説かと思ったが、ユーモアたっぷりで、主人公のHはとても素直でいい男の子だし、家族も素敵だ。子供の頃の気持ちが、「そうそうそうだったな」と共感できるところが多く、どうしていまだにその気持ちを思い出して書けるのか不思議だった。
昔は右から横書きでも読む日本語がどうして左から読むようになったのかや、音を表記が違うもの(〜でせうetc)がなぜ一致するようになったのかは、戦争が関わっていて成る程と思った。戦争中で余裕のない中でも、お互いを思いやる人々が多く描かれていて感動。みんな偉いんだな〜。私も見習わなくては!