2006-01-01から1年間の記事一覧

「 NO.6 #5」 あさのあつこ

幼馴染の女の子の救出のため、とうとう矯正施設に忍び込むことに成功。 粗大ごみのように捨てられた大勢の人間たちを掻き分け、 ネズミに助けられながら進んでいく紫苑。 最後に出会ったものは・・・ 前回の話からあまり進んでない気がする。 続きが楽しみで…

「仮面ライダー THE FIRST」

黄川田フェア実施中の私はこれを借りてみてしまった。そして懐かしい昔のテーマソングが聞こえてきた。 (フルコーラスで聞きたかったな) そしてどうやら本郷猛君役ということで、こりゃまた懐かしい。 主人公の本郷君は大学で水の研究をしているまじめで優…

「姑獲鳥の夏」 京極夏彦

図らずも京極道シリーズ第一弾だったこの作品。榎木津探偵の元にやってきた女性の以来は妹の婿が密室から失踪し、 彼を探してほしいというもの。当の妹自身はそのとき妊娠3ヶ月だったが、 以来一年半もたつのに相変わらず妊娠したままという。医者のその家…

「丹生都比売」 梨木香歩

太古の日本、都を追われ吉野に暮らす大海人皇子(後の天武天皇)、その息子草壁皇子、その母(後の持統天皇)。丹生都比売という姫神と水、銀の関係、壬甲の乱に及ぼした影響が大胆に描かれる。 昔の日本って神々と人間が一緒に隣り合って暮らしていたという…

「テロリストのパラソル」 藤原伊織

テロリストのパラソル作者: 藤原伊織出版社/メーカー: 講談社発売日: 1995/09メディア: 単行本 クリック: 8回この商品を含むブログ (27件) を見る 第41回江戸川乱歩賞受賞作。東大で学生運動に参加していた菊池、桑野、優子の三人。菊池と桑野は運動をやめて…

「100回泣くこと」 中村航

実家で飼っている犬は昔拾って、今は年老いてゆっくりと死への時間をすごしている。結婚の約束をした彼女とは、「結婚の練習」をして一緒に暮らしている。穏やかで楽しい日々が過ぎていった、彼女の病気が発覚するまでは・・・ 彼女の闘病するさまや、彼の献…

「ひまわりの祝祭」 藤原伊織

てっきり女性かと思っていた藤原伊織の作品。 才能あるデザイナーであり、商業的にも成功していた秋山は、ある日突然妻が自殺をしてしまう。彼女は妊娠をしていたが、自分の子供ではなかった。本当の自殺の理由もわからないまま、今は貯金を取り崩しながら何…

「N響 第41回定期演奏会」 文化村オーチャードホール

指揮:アシュケナージ ピアノ:エレーヌ・グリモー 曲目:ブラームス ピアノ協奏曲第一番ニ短調op.15 ドビュッシー 交響詩「海」 エルガー エニグマ変奏曲op.36 中学の頃(または小学校?)学校にオーケストラがやってきて、そのときマナーみたいなものも教…

「強運の持ち主」 瀬尾まいこ

アルバイト情報誌で見て占い師になった吉田幸子改めルイーズ吉田は、要領のよさでめきめき頭角を現し、今や「よくあたる」などと言われるようにまでなった。 占いを訪れる人々の人間模様、そして彼女の相談相手のボーイフレンドの通彦、占いの先生ジュリエ青…

「ケッヘル」中山可穂

ドーバーを望む海峡の町で偶然知り合った日本人男性に誘われ彼の経営する旅行社で働くことになる伽耶。彼女は夫の上司の代議士の妻と激しい恋をして駆け落ちをしていたが、彼女との関係に疲れ果て、一人で逃亡生活をしていたのだった。その旅行社は一風変わ…

「照柿」 高村薫

大幅改稿した「照柿」。読みながらどこが違うのかわかったような、わからないような・・・また単行本が読みたくなってしまう。 暑苦しくて脂ぎっている流れの中で、義兄の加納祐介の出るシーンは涼風の吹くような、涼しくなった秋に香る金木犀のようなさわや…

「マイボス・マイヒーロー」

今回はこのドラマだけしか見ていなかったな。 やくざの若頭(27)がボスである父親の命令で、高校に通いはじめるという話。 脚本が大森美香だし、長瀬君も出ているので、楽しみだったが、やはり楽しかった。そんな中だんだんと自己アピールを始める弟のミ…

「エリン・ブロコビッチ」

乳飲み子も含む3人の子供を抱えて離婚訴訟を起こしたが敗訴、その弁護士事務所に乗り込み自分を無理やり雇わせる。大企業の土地買収の訴訟について調べるうちに、大規模な公害訴訟に変わっていく。その件に精力的に絡んでいくうちに、自分の可能性や存在意…

「不美人論」 藤野美奈子  西研

美人は生まれながらにいかに優遇され、現代の貴族状態、それに比べてブスはハンデがいっぱいでいかに大変かということが繰り返し説かれる本。 読んでいて具体的の有名人名を出して、彼らのことを話しているのが、かなりきつ意ことを言っていて、ハラハラして…

「シャガール 〜アレコとアメリカ亡命時代〜」青森県立美術館

ART

緑に囲まれた美しい白亜の殿堂。最近できたらしいが、雪の季節はとても美しいことだろう。9時会館で15分くらいには着いたと思うが入場規制があってちょっと待たされた。その後もずっとあったようだが、そのおかげがあまりぎゅ〜ぎゅ〜にはならなかった。 …

「奈良美智+graf AtoZ 」

ART

青森でシャガール展を見に行くことになり、ちょっと足を伸ばして弘前にも行く。 新幹線で東京から乗ったのだが、まず東京駅での弁当屋の多さに驚く。そして弁当を買って電車に乗り込む。八戸で白鳥という特急に乗り換えて青森に行くのだが、この電車は北海道…

「あの世の話」 佐藤愛子  江原啓之

死後の世界や霊について佐藤愛子と江原啓之が対談形式で話を進める。 人にはそれぞれ守護霊や指導霊などがついているとか、人を恨んではいけないとか、物質主義的価値から離れるなど、なるほどと思う。 その中で自分の子供ができない場合は代理母などではな…

「蝶のかたみ」福島次郎

老人になったゲイの男性が、やはりゲイだった弟と自分の過去の思い出と現在を描く「蝶のかたみ」、若い男性教師が苦学生の教え子の男の子を家が遠いためバイトの後に親切心で泊めていたのがやがて愛欲の対象としてみてしまう「バスタオル」 う〜ん、あまり興…

「ひなた」 吉田修一

ひなた作者: 吉田修一出版社/メーカー: 光文社発売日: 2006/01/21メディア: 単行本 クリック: 10回この商品を含むブログ (100件) を見る 千葉のヤンキー一家出身で超有名ブランドの広報になぜか就職が決まり、仕事でしごかれているレイ、彼女の恋人で「女の…

「春夏秋冬そして春」

映画館で予告のちらしを見てから見てみたいと思っていた韓国映画。 緑に囲まれた山奥の湖に浮かぶ小さな古寺。そこに住む和尚と小さな坊主。坊主は自然の中で生命の尊さを学びながら修行をし成長していく。ところがあるとき若い女の子が病気でやってきて以来…

「雨月物語」

雨月物語 [VHS]出版社/メーカー: 大映発売日: 1995/10/13メディア: VHS クリック: 2回この商品を含むブログ (17件) を見る 戦時のどさくさで一儲けを狙う陶工と侍になる夢を持つ義弟が、家族を残して家を出る。戻ってきた彼らを待つ妻は変わり果て・・ もっ…

「海峡の光」 辻仁成

青函連絡船の客室係を辞め、函館少年刑務所の刑務官となった私の前に現れた受刑者は、かつて正義感あふれる優等生然としながらも陰湿に自分をいじめていた同級生の花井だった。圧倒的に強い現在の自分の立場に満足と喜びを覚えながらも、花井のことから目が…

「若沖と江戸絵画展」 東京国立博物館

ART

江戸絵画には興味がまったくなかったが、雑誌で若沖の特集を見たりしていたのに加え、友達が行って面白かったというので行ってみたが、大変満足した。 屏風なんて丸きり興味なかったが、季節が右から動いていく様や、二つの屏風で春夏、秋冬を描き分けたり、…

「スープ・オペラ」 阿川佐和子

幼くして叔母である「トバちゃん」に育てられたルイ。洋装店を商い、ルイを育ててずっと二人で暮らしていたトバちゃんは、還暦間近になって恋をして突如家を出て行くことに。一人きりになったルイの住む一軒屋に突然尋ねてきて、いつしかいついてしまった老…

「やっぱりこれで運がよくなった!」浅見帆帆子

どこかで聞いた話ばかりという気もしなくもないが、定期的に読んでしまう類の本。 ・その人のまわりには、その人の精神レベルにふさわしい今年か起こらない。 ・運の良し悪しは自分が作り出しているもので、最初から決まっているわけではない。(日々行いを…

「三四郎はそれから門を出た」三浦しをん

本屋では本の並び順にも目を光らせ、平台に積まれた雑誌が崩れていたら、頼まれもしないの即座に直す。そんな本大好きな三浦しをんの本に関するエッセイ集。 以前朝日新聞でティーン向け書評を書いていて、それで私は彼女の名を知ったのだが、最近その書評を…

「ゼブラーマン」 三池崇史監督 哀川翔 鈴木京香 渡部篤朗

クドカン脚本てことで見てみた作品。 家でも学校でもないがしろのダメ小学校教師、彼は昔の特撮ヒーロー「ゼブラーマン」が大好きで自分で裁縫をしてコスプレをしてひっそりと楽しんでいた。ある日その姿で外出したときにたまたま出会った悪者を退治すること…

「クライマーズ・ハイ」

TV

日航ジャンボ墜落事件を取材する群馬の地方新聞社、過去取材がらみで部下を亡くして以来、出世もせず一記者として過ごしていた悠木(佐藤浩市)に全権デスクを任された。報道とは新聞とは何かを考えさせる。 クライマーズハイとは、登山者が急に恐怖心などが…

「美女入門part3」林真理子

dietに成功したりリバウンドしたりして、でも痩せたおかげで洋服が似合いその喜びに満ちたエッセイ集。今回もセレブなみなさんとの日常ライフが読んでいて楽しい。 だが、彼女の鋭い観察が今回もさえていて面白い。その中で私が「なるほど!」と思った内容を…