2005-01-01から1年間の記事一覧

「窪塚洋介が映すもの」 

映画「同じ月を見ている」からのフォトエッセイ。 いや〜、思わず買ってしまいました。 平間至の写真が好きなので、彼の作品が楽しみだったが、蜷川実花の写真がすっかりと気に入ってしまった。甘ったるくて素敵な窪塚君の写真だった。 雑誌でHIROMIXの写真…

「漂泊者 ながれもの」 風間一輝

八百長を強要したトレーナーを殺害し、時効になるまで私立探偵をしながら逃げている元ボクサーの室井。彼の元に依頼してきた教会の牧師南方は、教会敷地に障害者用の学校を建設しようとしたところ住民の反対にあった。住民運動の不自然さを感じ調査を進める…

「BAD KIDS」 村山由佳

この本持っていた気がするんだが、ちょっと探したところ見つからない。読んだかどうかもいまいち思い出せないので、図書館で借りて読んだが、思い出したような、思い出さないような・・・・高校の写真部長の都が絶好の被写体に狙ったのはラグビー部の隆之。…

「ラヴァーズ」チャン・イーモウ監督

昨日テレビでやっていたので、見てしまった。 映像がとても美しく、使われている色がさまざまにコントラストを描き調和する。 衣装の色も竹林もとてもきれいで、見ていて楽しい。チャン・ツィイーの踊りのシーンもきれいで感動。金城武はああいうタラシの役…

「たそがれ色の微笑」 連城三紀彦

たそがれ色の微笑作者: 連城三紀彦出版社/メーカー: 新潮社発売日: 1989/06メディア: 単行本この商品を含むブログ (1件) を見る 高校の同級生康子が教師小林に付きまとわれ迷惑をしているのでそれを遠ざけるために付き合っている振りを頼まれた竹内、3人の…

「古道具 中野商店」 川上弘美

骨董というより古道具屋を営む中野さんは意外なことに女性にまめでもてている。たまに訪れる彼の姉のマサヨさんは50代半ばで独身だが恋人がいる。中野商店で働くヒトミ、同じくそこで働く、ちょっと年下で側に寄るとせっけんの匂いがするタケオとは近くな…

「おまけのこ」 畠中恵

私のお気に入りの手代たちの出番がいまいち少なめだったのが、残念だったが、若旦那への甘やかしぶりが見れてよかった。同じ妖にも交われず孤独な妖、孤者異が持つという職人の腕が上がる薬をめぐる「こわい」、塗り壁のような化粧の厚塗りをやめられないこ…

「24 シーズンⅢ」

DVD

生物化学兵器を手に入れようと、ジャックは麻薬カルテルに入り込み、アルメイダ達と計画を秘密裏に練る。何度も手に入りそうになるとだめになりの繰り返し。そしてニーナがまた復活したり、大統領夫人だったシェリーが出てきたりして、しかも重要な事件に関…

「格闘する者に○」 三浦しをん

代議士の娘でマンガに情熱をささげ、有名大学に通う女の子が、まったりと就職活動をする物語。この本は彼女のエッセイに近い内容で、テンポがよく笑える。大学の仲良し、美人の砂子と二木君も同じくらいのんびりやで、まわりはギスギスしているだろうにほっ…

「野ブタ。をプロデュース」

TV

先週見たとき山Pがやたらとい「池袋」のキングみたいなしゃべり方でびっくりしたが、ネットでも大いに話題になっていて驚く。そしてIWGPのDVDがやたらとみんな貸し出し中になっているらしく笑えた。やはり今週見ても彼のしゃべり方はいまいち不自然な感じが…

「快楽の動詞」 山田詠美

作家の生態ならびにセックスについてのユーモアと言葉遊び集のような本。「嫌い、嫌いも好きのうち」という言葉があるように、日本語では否定が必ずしも否定を意味しないことがある。セクハラという言葉が本当の意味での犯罪となかなか結びつかないのは、否…

「僕らの音楽」

昨夜たまたま見た「僕らの音楽」という番組でユーミンの「春よ来い」がイム・ヒョンジュという韓国男性歌手が歌っていたがすごくよかった。ハングルでずっと歌っていたが、曲のリズムにもぴったりあっており、美しい。昔、槙原敬之が同じく「春よ来い」を歌…

「むかしのはなし」三浦しをん

日本昔話にインスパイアされた短編を集めた本。 それぞれの話の前に、かぐや姫やら桃太郎などの昔話が短くまとめられて内容が書かれているのだが、それがすごく上手くまとめられていて感心した。あれは三浦しをんが書いたのだろうか?

「下妻物語」

深田恭子扮する下妻に住むロリータファッション大好き少女は、代官山のお店に通っている。洋服を買うお金を稼ぐために、父親が以前売っていたバッタモンのベルサーチの服を売るため広告を出したら、ヤンキーのイチゴ(土屋アンナ)が買いに来て、ふたりはだ…

「桃色トワイライト」 三浦しをん

少女漫画のタイトルは意味不明なものが多いという話から、いかにも意味不明でそれっぽいということでついた「桃色トワイライト」。内容はタイトルとはなんら関係ない。彼女のエッセイはとても面白いのだが、お友だちもみんな変わっていてのりがいい面白いお…

「ムーンライトジェリーフィッシュ」

難病に冒され6歳程度の知能の弟ミチオを持つヤクザのセイジ。セイジは弟のために、生きていくためだけに生きていた。中国人ヤクザの台頭で抗争が絶えない歌舞伎町で生きながら頭角を現していくセイジ。仕事でも弟と暮らすマンションでも気の抜けない日々を…

「マンハッタンラブストーリー」

DVD

マンハッタン・ラブストーリー DVD-BOX出版社/メーカー: ジェネオン エンタテインメント発売日: 2004/03/12メディア: DVD購入: 2人 クリック: 47回この商品を含むブログ (105件) を見る 大人のどたばたラブコメディーといった感じ。 女性タクシー運転手の赤…

「雨にもまけず粗茶一服」 松村栄子

雨にもまけず粗茶一服作者: 松村栄子出版社/メーカー: マガジンハウス発売日: 2004/07/15メディア: 単行本 クリック: 18回この商品を含むブログ (32件) を見る 家出をした東京の茶道の家元の息子遊馬が、ひょんなことからバンド仲間の友だちの京都の家の居候…

「負け犬の遠吠え」 酒井順子

酒井順子は一時期すごく面白くてはまったことがあったが、この本はさほど興味を引かないまま今に至ったが、なんだか読みたくなって図書館で借りてしまった。 私のよんだかつての酒井本と違ってただ大笑いできないのは私が負け犬だからか? むしろシビアでま…

「奔馬 豊穣の海二」三島由紀夫

判事となった本多の前に現れた右翼少年飯沼勲は、亡き松枝清顕の教育係である飯沼茂之の息子であり、清顕の生まれ変わりであった。勲は「神風連史話」に心酔し、昭和の神風連を志し、腐敗した政治・疲弊した社会の改革をせんと夢見て計画して・・・以前「春…

虎屋の記事

先日朝日のインタビュー記事で虎屋のパリ出店何十周年になるというものがあったが、パリ進出というのは、明治に天皇の遷都に東京についてきて以来の大きな出来事だったという。皇室の引越しについていくなんてすごいわ。

「さぶ」

TV

幼馴染のさぶと栄二、ふたりは一緒に仕事をしている。ある日栄二は盗みの罪を着せられて石川島に流される。誰かに陥れられたと怒り恨み自暴自棄になる彼の元に頻繁に訪れてはかいがいしく世話を焼くさぶ。とうとう釈放されて結婚しようと思っていた女の元に…

縮毛矯正

縮毛矯正というと、かなりきつく癖のある髪を伸ばすイメージでいたが、ストレートパーマをかけようと行った美容院で、ストパーより持つと聞いて、初めてかけてみた。思った以上にまっすぐになり、まるで毛先など、針が突き刺さるようになっていた。 だが、自…

「重蔵始末」 逢坂剛

二十歳そこそこなのに、見た目も仕事も遊びも妙に貫禄のある与力の重蔵、4つ年上で寒がりの同心の余一郎、重蔵の世話焼きで密偵もする団平の3人が江戸に起こる事件を解決していくお話。以前友人に勧められて読んだ「カディスの赤い星」が、ハードボイルド…

「ブラフマンの埋葬」 小川洋子

ある出版社の社長が無償で芸術家達のために仕事場を提供しようと死後別荘「創作者の家尾」を遺し、その管理人をする僕の元に、ある日怪我をした動物がやってくる。 そこに通って製作を続ける碑文彫刻家に「ブラフマン」と名づけられ、僕はこっそりブラフマン…

「モテたい脳、モテない脳」阿川佐和子 澤口俊之

以前、竹内久美子の本が面白くて何冊か読んだことを思い出す。 この本に書いてあるのも、人間は遺伝子に繰られて生きているということが、基本になって話が進んでいる。 私が「忙しいと忘れっぽくなる」とずっと思っていた疑問が解けてすっきりだ。次々に新…

「空色勾玉」荻原規子

神々が地上を歩いていた太古の日本で、「闇」の一族と「輝」の一族が争っていた。平凡な村娘として養父母に育てられていた狭也は、憧れの「輝」の宮の采女として神殿に上がるが、同時に実は「闇」の一族の大切な巫女の「水の乙女」であることを知らされる。…

「松村公嗣展」

銀座松坂屋で開催中の松村公嗣展を見に行く。 はじめて見たが、人物がは黒い線ではっきり描写され力強く生命力がみなぎっている。でもなんとなくマンガ的な印象を受けるような、本の挿絵のような・・いや、すごくいいけど。 学生の頃の作品も出されていたが…

「白いへび眠る島」 三浦しをん

高校最後の年、悟史が久しぶりに帰省した拝島には今でも古いしきたりが残る。13年ぶりの大祭で高揚する空気の中、禁忌の怪物「あれ」が出ていると噂が立ち、悟史も見かけたような気がして心がざわめく。特別なつながりを持つ「持念兄弟」の光市とともに「…

「真夜中の五分前 side A」 本多孝好

いろいろなことに執着しないで、どうでもいいと思っている「僕」は、ヘッドハンティングで引き抜かれた恐ろしく仕事が出来る女性上司小金井とも唯一良好な関係を部内で保っている。彼女は自分にも他人にも厳しく社内は敵ばかりだ。仕事も恋愛も適当にこなし…