「天皇愛 ラブストーリー」 辛酸なめ子 堀江宏樹

 

 

サブタイトルには「一冊でわかる歴代天皇、その愛の軌跡」とあるように

歴代の帝、天皇達の愛の歴史を描く。

対談形式ですすむのだが神話の時代、古代、中世、近代など

歴史物を読んでいるようで面白い。

平安時代では女性関係が華やかな人は同性関係もお盛んというのは

恋愛体質、人たらしは誰だろうと好きになってしまうのね。

「闘いの庭 咲く女 彼女がそこにいる理由」 ジェーン・スー

 

 

対談集なのだが軽い読み物だろうと手に取ったら

なかなか読み応えのあるすごく興味深い内容満載で

いい意味で驚いた。スーの深い洞察のなせる技?

 

大草直子さんは「下から国立」の優秀女子。

国立育ちには下から私立の子女とは異なる特殊な性質があるというのも

知らなかったので興味深かった。

大草さんの小学校は六年間クラス替えがなかったというのもびっくり。

小1からのヒエラルキーが高校まで持ち越され、スポーツが

できる人がリーダーになったり。高校で外部から入った人達は

学力などが超優秀で差が付いてきてしまうよう。

そんな実態があるとは。

 

一条ゆかりの作品のための調査の鋭さにもびっくり。

観察力が凄まじい。一流のマーケティング力でビジネスにも

流用できるだろう。

世界中のZARAを見て各国ごとに売れるものを戦略的に変えて

ニーズに合わせていることなども具体的に話していたり。

勉強と調査への情熱がすごい。

そして自分は自分の最大の味方になるというのが徹底していていい。

 

とにかく読んでよかった本だった。

 

「ベートーヴェン捏造」 かげはら史帆

 

宮部みゆきも推薦していたらしく興味を持った。

ベートーヴェンの今のイメージは自伝を書いたシンドラーによる

捏造があった?

歴史ノンフィクションらしい。

なかなかせこいシンドラーの様子がこれでもかと書かれているのだが

彼は彼でそれなりに成功しているようなのもすごい。

リストも出てくるのだが彼は華麗な人生を送っていたのかと思ったら

意外にも晩年は苦労があったり、チェルニー演奏家として

ベートーヴェンに頼まれるくらいの名手だったというのも

知れて興味深かった。

そしてベートーヴェンってこんな一生だったのねとも知れたし。

映画「最後まで行く」

藤井道人監督の作品。

岡田准一が行けてない刑事役で事件に巻き込まれ自分も事件をおこし

ずっと逃げ回る。最後までハラハラな展開だ。

綾野剛が監査官の役なのだが暴力的でこっちも怖い。

でも結婚式の衣装がスタイルのいい彼にやたらと似合い眼福。

スーツとか綺麗めのファッションが多いのでちょっと珍しくて

その点も良かった。

奥さんその後どうなったのかしら?

「パレード」

ネットフリックスで藤井道人監督の「パレード」をみる。

この世に心を残した死人たちのファンタジー

WOWOWドラマで「オレは死んじまったぜ」と内容がかぶる感じ。

こちらはテーマ曲もオラは死んじまっただをポップに編曲したカバーで

ドラマの内容的にもすごく良かった。

これに比べるとこの世への未練の内容が少し弱く感じた。

 

「幽☆遊☆白書」

漫画原作があるのは知っていたがタイトルの字面から

子供向け妖怪漫画かと思っていたがそれなりに楽しめた。

吾郎ちゃんの悪役も不気味でgood

戸愚呂弟をなぜ綾野剛がやるのかと思ったが

最後まで見たら辛い過去がありなるほどと納得。

梶芽衣子が昔に一緒に修行していた武術の達人役なのだが

若い頃の映像が自然だった。

 

 

「印象派 モネからアメリカへ ウスター美術館蔵」 東京都美術館

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雨が降っている平日だから少しは空いているかと思ったが

やはり混んでいる。きっと週末よりはずっとマシなんだろうが。

最近はどこに行っても混んでいて疲れる。

面白い作品もあったのだが何となくスピードアップで流し見をしてしまった。

アメリカの印象派の絵画も良かった。

それにしても老眼が進んで近視を弱くしているコンタクトを使っているせいか

いまいち見えにくい。コンタクト変えようかな?