ブランチで紹介されていて面白そうと興味を持った本。
京都を舞台の男性ばかりの料理教室で繰り広げられる人間模様。
おいしい料理を作りながら、初めは建築家の卵の男性の恋物語から始まり
周りのメンバーの物語に広がっていくのだが、じんわりといい話ばかりで
最後の方は電車で読んでいたのに涙が出そうになりあわてて鼻をすする。
「おいしいものを食べると幸せになれる。自分の手で作るお料理がおいしければ
自分で自分を幸せにすることができる」
このセリフが実感できるお話が詰まっている。
紹介されているお料理もみんなおいしそうだが、特に生麩料理に惹かれる。
自分で買って調理することはないが、そういえばデバ地下の焼き鳥やさんで
生麩の串を好きでよく買っている私。
女性が悲しんでいる時には甘いものを食べさせるといいというが、
暖かいものやおいしいものは心を穏やかにさせる。