「ロング・グッドバイ 東京編」 司城志郎 [脚本]渡辺あや

 

 視聴率が悪かったようで、あまり話題にならなかったようだが、

私にはとても評判がよく、ドラマでわからなかった点を解明しようと

読んでみることにした。

 

ドラマの中では説明が足りなかった点が書いてありなかなか納得。

特に正虎が磐二に保の事件を追わないように言いに来た理由など。

 

志津香が保の惹かれた理由のひとつに「赤ん坊みたいな目。母親のおっぱいなんか

生まれてからいっぺんも吸ったことがないって言ってるみたいな。

あんな目で見られたら、女は骨まで溶けちゃう」と言っているが

ドラマの綾野剛はぴったりだった。

 

ドラマではあまり接触のないと思われた保と原田平蔵の関係が

どうだったのか知りたくて本を読んだが、正虎にやくざな仕事をさせて

その金庫番をやっていたという以上のことがなく、もう少し知りたかったな。

 

チャンドラーの本編もぜひ読んでみたくなった。