「砂漠でサーモンフィッシング」

初めて品川プリンスシネマに行ったが、トイレの照明などいやに暗いと思って入ったら
その場でセンサーライトになっていた。感心、感心。

英国でベストセラーになったポール・トーディ原作。
イエメンで鮭つりをしたいという大富豪の願いを依頼された英国の水産学者。
中東の緊張緩和のため首相を巻き込んで国家プロジェクトになるが・・

水産学者はユアン・マクレガーでちょっとぼさっとして可愛い男性。
中東の大富豪の男性はハンサムでかっこよく、間に入った富豪の資産管理会社の担当女性もかっこいい。
彼女はボーイフレンドが軍人で中東に送られ途中でmissing in action(作戦の途中で行方不明)となる。
もう彼の生死は絶望的と思われた。そんな中でもプロジェクトは進む。
いつしか彼らは惹かれあっていくのだが、その過程がいまいち明確じゃなかったな。

ユアンの家の池にはイギリスなのに日本のような綺麗な色の錦鯉がいて、不思議。
彼は気が塞いだり、悩んだりすると池で鯉にえさをやる。
またプレゼンで絵を描きながら説明するところで、その絵が脱欲系の可愛いヘタウマ絵で、ビジネスパートーナーのハリエットにも「上手ね」と言われていたが味のあるかわいい絵だった。


首相の広報担当官マクスウェルが辛らつで面白い!
色々なニュースをすぐに政治的に有利になるように使うがっつき具合とスマートさ、
ダメならするに手を引き、手のひらを返すことも日常茶飯事。
釣り人の人口がイギリスで思った以上にいると知るとその票目当てで皮算用。
彼らを敵に回すとなるとまた方向転換。
政治的風刺が効いていて面白く、また首相と彼女でチャットのやり取りもブラックにあふれ楽しかった。