「舟を編む」 三浦しをん

舟を編む

舟を編む


一つの辞書を完成させるために、長い時間と情熱をかけた
編集部の物語。
主人公となるのが真面目でさえない外見の馬締(まじめ)
彼が美しい料理人の伴侶も得て、言葉の世界を追求していく。
辞書は載せる言葉の数に限りがありページ数にも限りがあるという
当たりまえのことにいまさら気づいて驚く。
また紙の質も重要で、軽くて薄いのは当然としても、裏映りしないとか
めくったときに何枚も一度にくっついてしまうのはよくないとか
細部にまでこだわっているというのも感動。
とにかく辛抱強くあたることができる人だけができる仕事だと思った。