「悪貨」島田雅彦

悪貨 (100周年書き下ろし)

悪貨 (100周年書き下ろし)


美人潜入捜査官エリカと巨額の資金を運用する正体不明の日本人投資家野々宮。
高度な技術で真札と見まごうばかりの偽札を作る組織、そこで働く天才的な職人。
偽札が日本に大量に入り、日本経済が破綻寸前まできていた。

こんな話はありえそうだなと思いながら読んだ。
飽きずに最後まで話を追っていたが、読後ずしんとくる感じの話ではない。
偽札作りの職人後藤のように、大変な技術があっても日本で生かせないで
海外流出なんてざらにありそうだな。
野々宮はなかなか魅力的だった。