「SOSの猿」 伊坂幸太郎

SOSの猿

SOSの猿


電気屋のエアコン売り場で働く二郎は、人の痛みに敏感で
誰かからSOSが発せられるとつい気に成ってしまう。
以前イタリアに住んでいたときに、神父の悪魔祓いに
何度か一緒に行ったのをきっかけに日本でも
頼まれれば悪魔祓いをする。
ある日子供の頃から知り合いのお姉さんに、引きこもりの息子を
助けて欲しいと頼まれる。


ある証券会社で誤発注があり数分で何億も損をしてしまった。
五十嵐真は「ものごとの原因を調べる」ことを仕事としている。
彼は誤発注の原因を調べることになった。


ところどころ孫悟空が出てきたり、いろいろとファンタジーに
話が展開していて、うまくあらすじを記せない。


伊坂さんらしく最後は話を収拾していくのだが、
私にはわかりにくい伊坂作品だった気がする。


それにしてもイタリアって今でもエクソシストがいるっていうのは
本当だろうか?バチカンから認められたエクソシストという神父が話にでてくる。
ロレンツォの父(本当は神父と父が一緒の単語なので二郎が勘違いしていたのだが)
という言い方もなんだか普通に勘違いがありそうで、ちょっとリアル感を加えている。