「千住真理子 ヴァイオリン・リサイタル」 かつしかシンフォニーヒルズ

かつしかシンフォニーヒルズとすみだトリフォニーは同じかと思っていた私。
初めていく所だったので心配だったが、駅を出てすぐのところに
頻繁に看板が出ている。もうあとは一直線で思っていたら見つからなくて
不安に思い始めた頃に着く。


ピアノ演奏は藤井一興
曲目は
モーツァルト ヴァイオリンソナタ第28番ホ短調
ベートーベン バイオリンソナタ第5番へ長調「春」op.24
ショパン   ノクターン2番
ショパン   ノクターン第20番遺作
マスカーニ  アヴェ・マリア〜kヴァレリア・ルスティカーナより
ドビュッシー 月の光
ドヴォルザーク スラブ舞曲第2番
ポンセ    エストレリータ〜小さき星に〜
千住明    風林火山〜大河流々
モンティ   チャルダッシュ


今日は雨が降っていて、ストラディバリウスに湿気によりダメージが
あるとまずいので空調をそうとうカラカラにして対応したという。
ヴァイオリンはやはりヨーロッパの楽器なのだな。


モーツァルトのバイオリンソナタもスプリングソナタもよかったが
意外に後半の小品の演奏で表情豊かな音色が楽しめてよかった。
もともとバイオリン曲ではないノクターンもどうかしらと
思ったが、すすり泣くようなバイオリン独特の余韻や
高音も情緒たっぷりで、ストラディバリウスのおかげなのか
彼女の力量なのかはわからないがとてもよかった。


ところどころで彼女がマイクで曲の解説をしてくれる。
バイオリンのソロのコンサートとはこういうものなのだろうか?
その中でクラッシックは楽器にマイクを使わない生音を聞かせると言われ
今まで私の行ったコンサートは全部マイクなしだったのかとふと疑問に思う。
そしてバイオリンもピアノも驚くほど豊かな音量でホールに響き、
マイクなしというのがすごいと思った。
休憩時間に思わずくしゃみをしたら、ホール中に響き渡り返って来て
その音の跳ね返る仕組みに驚く。


チャルダッシュはヴァイオリンがだみ声に聞こえた。
思ったよりも技巧的でなおかつ早く演奏する部分のある曲なので
最後に弾くのは大変だろう。
フィギュアのように後半に技術と体力のいる演奏したら
点数を余計にあげるべきと思いながら見る(なんのこっちゃ)


ベートーベンのバイオリンソナタは主旋律を交互に
バトンタッチしながら弾くのがなんとも親密な感じがしていい。
他の作曲家もそういうものなのかもしれないが。