- 作者: 長塚圭史
- 出版社/メーカー: キネマ旬報社
- 発売日: 2004/04/23
- メディア: 単行本
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いや〜、おもしろかった。
長塚圭史はテレビ番組のR30に出ていたのを見たが
(それも面白かったけど)本はもっと面白い。
彼がいろいろな俳優達にしたインタビュー集なのだが
どの俳優に対してもとても好奇心を持って
まっすぐに向き合っている様子が好感持てるし
インタビューを楽しんでいる様子がすごく伝わる。
彼の呼びたい人々をどうやら呼んだらしいのだが
共通する彼の好みは「顔のない俳優」らしい。
芝居ごとに違う顔を見せ、自分をあまり主張しないで
「この人知ってるような知らないような・・・」と
思わせるような、田口トモロヲとか大杉漣とか。
そして大森南朋も*1。
彼はゲストの出演作も見てその感想も各章に丁寧に載せているが
それもまた面白いし、インタビューの途中にも所々感想が
はさまれているのが楽しい。
妾(編集)を邪険にする様もほほえましく、
彼の文も私好みで他の彼の文も読みたくなった。
ネットで検索したらなんとこのパート2があるらしく
これも是非読んでみたい!!
*1:じっと見つめながら会話を進める長塚さんに南朋さんが「あまり見ないでください。」というところがあるのだが、男性にじっと見られて落ち着かなくなる人は喧嘩が強いという持論を長塚さんは持っているらしい。そうなの!?