「それでも、警官は微笑う」日明恩

それでも、警官は微笑う (講談社ノベルス)

池袋署の所轄内で連続発生する密造拳銃事件。‘キチク’とあだ名される無骨で無口な巡査部長・武本と、‘警視庁一のお坊ちゃま’と爪弾きにされる年下の上司・潮崎警部補の凸凹コンビが捜査に乗り出す。銃の出所を探る二人は、五年前の覚せい剤乱用防止推進員の麻薬常用スキャンダルを追っていた。麻薬取締官・宮田を巻き込みながら、背後に潜む巨悪に立ち向かっていく。


しょっばなからギョってシーンがあったが、全体的には面白かった。潮崎が合田刑事の真似で白い靴を履いたりするのもグッ!最後の埠頭でのハイライト部分は思ったとおりだったり、意外だったりする展開で、その後の彼らの身の振り方もちょっと意外だったり、そうでもなかったりするんだが(どっちだ!?)最後はちょっと謎を残して気を持たせて、でも明るい方向を感じさせる終わり方だからいい。


それにして女性って怖いと思う人がいるのかな、聡子のこと。