「格闘する者に○」 三浦しをん

代議士の娘でマンガに情熱をささげ、有名大学に通う女の子が、まったりと就職活動をする物語。

この本は彼女のエッセイに近い内容で、テンポがよく笑える。大学の仲良し、美人の砂子と二木君も同じくらいのんびりやで、まわりはギスギスしているだろうにほっとする雰囲気をかもし出している。
マンガを作りたい彼女が出版社を受けるシーンはなかなかリアルだ。からくりもあるようだし。

何かが解決するようで何も変わっていないような終わり方だが、出てくる人々がなかなか魅力的でマンガちっくでいい。