「フォー・ディア・ライフ」 柴田よしき

フォー・ディア・ライフ (講談社文庫)
春日組の前組長の妾のおばあさん風見恭子からにこにこ園という保育園運営を任された花咲は表向きは園長、裏では探偵をやっている。以前警官だった彼は同僚を事故で殺してしまい、それがきっかけで警察は辞め、やさぐれていた所を風間に出会い、新しい気持ちで今は新宿2丁目で水商売でいろいろと問題を抱えた母親たちの子供たちを預かっている。
儲からない保育園をなんとか運営するために、たまに知り合いの探偵社から仕事を引き受けるが、ほとんどがヤクザがらみだったりのヤバイ仕事だ。今回は家出した女の子を捜すという比較的普通なものと、ヤクザの下っ端として麻薬の売人をしていた男の子がよそのしまを荒らして、そこを縄張りとするヤクザに締め上げられているのを助け出すというもの。
売人のほうは程なく開放されたのだが、実家に帰して安心していたのに、すぐに戻ってきて彼は花咲の息子だという。

内容はぜんぜん古く感じないのに、「パソ通」が出てくるところがものすごく昔感をかもし出す。「聖なる黒夜」でもそうだが、internet環境がここ最近のものとずいぶん違っているのでそこでいきなり古さを感じるだよな〜。「オウムの取り締まり」をしていたり・・・でもキムタクのピアスは右耳かどうかというのは、今でもありだね。