連作を逆から読むのは好きではないのだが、これが一番最初に手に入ったので、待ちきれずこれから読むことにする。
不倫関係だった安藤と小さな息子と一緒に家族として暮らし始め、しあわせな日々に警察で働き続けることに疑問を持ち始めた刑事の緑子だったが、若くハンサムな独身警官ばかりを狙い殺害しばらばらにする猟奇殺人事件の担当に命じられる。
調査の途中で殺された警官たちがアイドルタレント山崎留菜のファンクラブに入っていたという共通点を見つけてたどっていくうち、小さな子供を残して自殺してしまった男の大昔の冤罪事件につきあたる。留菜の事務所で働く美少女にも謎があり・・
「聖なる黒夜」では最後に練がやくざの世界から足を洗うという可能性があったように感じたが、その後の話のこれではどっぷりと漬かり、しかも若頭なんかになりみんなから「若」なんて呼ばれているのがちょっとショック。麻生さんの愛でも立ち直れなかったのね・・・
その麻生さんも警察を辞めて探偵なんてやっているうえに、どうやら刑務所から出てきたばかりなんてことになっている。え〜！
ただ練とお姉さんの関係もちょっとは改善されてきた感じだし、最後のシーンではまた希望が少しもてる終わり方だったので、また続きが読みたくなる。
