映画「女王陛下のお気に入り」 六本木TOHO CINEMAS

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レイチェル・ワイズがH・B・カーターかジュリエット・ビノシュかと

思ってみていた。

 

薄暗い建物の中の様子が昔のイギリスって感じだ。

薬草を取りに馬で森に走るエマ・ストーンがかっこいい。

二人が狩りをするシーンも男装のようなきりっとした衣装で

それもかっこよかった。

 

ダンスシーンではお互いに向き合って踊る群舞だが

これってイギリスの踊りなのだろうか?

ロミオとジュリエットでもこんなダンスシーンがあった。

あれはイタリアが舞台がだったがシェークスピアだったから??

その後の二人だけでこれ見よがし踊るシーンも印象的だった。

 

化粧をする男性も出てきた。フランス風と感じたがイギリスの

宮廷でも化粧していたのかしら?

 

 

「国宝」 吉田修一

 

 

国宝 (上) 青春篇

国宝 (上) 青春篇

 

衰退する関西歌舞伎の様子や出てくる役者人がこれは仁左衛門さん一家?とか

思ったり出てくる人たちが実際の歌舞伎役者と重なる。

以前から聞いていたが後ろ盾がないと難しい歌舞伎界なのだな。

だんだんと落ちぶれる様もあからさまで見ていてつらい。

国宝 (下) 花道篇

国宝 (下) 花道篇

 

主人公喜久雄の生涯も波瀾万丈。やくざの息子として生まれ親は殺され

歌舞伎界に入ってからもいい時もあればぼろぼろになることもあり。

彼のお世話になった師匠の息子俊介も波瀾万丈で途中でドサ周りになったり。

それでも喜久雄は彰子という大物歌舞伎役者の娘でしっかりもの、

俊介も喜久雄の幼馴染の春江というしっかりものの奥さんがいたので助けられている。

喜久雄は美形で俊介は色白で華奢、でも生々しい色気があるというは

映画化したら俊介を綾野剛で見たいと思ったりして。

 

喜久雄のお世話係の徳次の喜久雄に対する無償の愛もすごい。

お互いが年を取ってもちゃん呼びしているのもいい。

 

最後のところが私にはなんともわかりづらい。

他の人に「あれってどうなったの?」と聞いてみたい。

 

 

二月大歌舞伎 歌舞伎座

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久しぶりにニザ玉で夜の部に参加。

入ったらまずはスパークリングワインを急いで買って座席へ。

興行的にはよくないのだが、私の隣は空いていたので快適だった。

演目は

1.熊谷陣屋 

2.當年祝春駒

3.名月八幡祭

 

熊谷陣屋はまたかという感じで以前も見たことがあるのだが

吉右衛門の今回はなんとなく新鮮に見れたのは内容を

忘れていたせいか・・

 

名月八幡祭は美人芸者美代吉を演じる玉三郎とそのヒモの仁左衛門

ふたりの調子のいいところや腐れ縁、いい男、女だけど悪い奴というのも

彼らにぴったり。丁々発止のやり取りも流れるよう。

ふたりがいちゃいちゃするのもいい。

その一方で痛々しいほど純粋な松緑演じる新助がぴったり。

新助を祭りに引き留める魚惣主人の江戸っこ歌六もぴったりだ。

仁左衛門さんを中心に見ている私は最近似たような演目ばかりで

残念に思っていたのだが、まさにこのような演目を見たかったのだ。

相手も玉三郎でまさに!まさに!

仁左衛門さんの軽やかな動きはとてもあのお歳には見えない。

非常に面白く大満足だった。

「新北斎展~北斎、前人未到の世界へ」 森アーツセンターギャラリー

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北斎って何度も名前を変えていたんだね。

小品も多い。静物画も面白い。

展覧会はなかなかの混雑ぶりだった。

 

ヒルズタワーって周りの景色がいろいろ見れて展覧会の後も

楽しい。

映画「リメンバー・ミー」

 

リメンバー・ミー (字幕版)

リメンバー・ミー (字幕版)

 

 映画紹介番組で板谷由夏が号泣したと言っていたので興味がわいた。

 

音楽が禁止されている一族の中で音楽が好きで仕方がない男の子の

冒険の物語なのだが、音楽も満載でよかった。

最後の落ちは私にとってはいい裏切りだったが、みんなが音楽の呪縛を

解き放ててとてもいい。

ママココというおばあちゃんが可愛らしく父娘が歌を歌うシーンは

一番ジーンとくる。

 

エンドクレジットで流れるギターヴァージョンのリメンバーミーが

すごく気に入った。

「スイート・ホーム」 原田マハ

 

スイート・ホーム

スイート・ホーム

 

 かわいい表紙の絵はアンディ・ウォフォールでとても明るくポップで

原田マハらしい。

 

スイートホームというケーキ屋さんを舞台に近くで暮らす人々の

暖かい短編集。どの話もハッピーになるものばかり。

途中で悲劇が待ち受けるのではと心配したシーンがあったが

そんなことはなくめでたしめでたしで安心。

 

 

「殿様は『明治』をどう生きたのか」 河合敦

 

殿様は「明治」をどう生きたのかII (歴史新書)

殿様は「明治」をどう生きたのかII (歴史新書)

 

 新書版の表紙は高須4兄弟の写真になっている。

幕末から明治にかけて殿様たちはどう生きたか、

14人の生涯を記す。

まず始めは容保、これが読みたかった。

だいたいの内容は知っているものばかりだったが

次の章では松平定敬で弟のその後の生涯もしれ興味深い。

 

幕末の話からつながるため何度も同じエピソードが出てくるが

最近「八重の桜」を復習した私にはわかりやすい。

 

それにしてもかなりの人が明治になってから外国に留学している。

これに驚いた。でも新しい時代になったから外国で勉強をして

日本の制度作りや発展には寄与できていたのだろう。

 

なかなか興味深い本だった。