天然綾瀬はるかにぴったりの天真爛漫な役柄。
美形兄弟もいい。水原希子と坂口健太郎の恋の行方も気になる。
特にこじらせている間宮弟と誰よりもフリーダムなお父さん市村正親がよかった。
今年のアカデミー賞作品賞になった作品。
主人公の黒人の子供が少年、青年となっていく様が
説明もないまま画面が切り替わっていくが同じ雰囲気を持っている。
最後のやたらとマッチョになった大人シーンでは違和感があったものの
おどおどするシーンなどでは「やっぱりあの子だ」と感じるから
すごい。
子役時代がすごく可愛い。
麻薬の売人なのに人格者のようなファンやかっこいい大人の女性の
その恋人テレサがいてくれて本当によかった。
母親も最初はしっかりしたように見えて麻薬に手を出したり
だんだんと堕落をしていき見ていてつらい。
母子家庭の辛さをひしひしと感じる。
成長して売人としてきる主人公シャロンは体も鍛え金ぴかアクセサリーに
マッチョファッションでヒップホップを車で爆音というスタイルだが
キンキラゴールドマウスピース状のものを歯に全面的に
かぶせている。はじめは全部入れ歯か差し歯かと思ってぴっくりしたが。
あれは周りを威嚇しているファッションなのか?
森アーツの美術展は期待に合わないこともありがちな私だが今回は割と面白かった。
レンブラントの「運命を悟るハマン」は暗闇に浮かぶ人物と衣服の質感も
感じられる作品で目を離せない。
アンソニー・ヴァン・ダイクの「王妃ヘンリエッタ マリアの2人の侍女」
という作品では女性二人のなんとも水水しい美しさがはえる。
フラゴナールとジェラール作「盗まれた接吻」も隣の部屋から顔をだして不意打ちでキスをする男性を受ける貴婦人が美しく妖しい。
ベンジャミン・ウエストの「蜂に刺されたキューピッドを慰めるヴィーナス」は
キューピットがすごく愛らしく動きのある面白い作品。
人物画に魅力的なものがおおかったが、ピーテル・ブリューゲル(2世)(?)の
「スケートをする人たちと鳥罠のある冬景色」は人物のいる風景画だが
独特の雰囲気で興味深く飽きずに見ていられた。
この作品展の前売り券やチラシの一面にある「林檎の木の下の聖母子」は
クラーナハだった。