「広重ぶるう」梶よう子

 

勝手気ままで調子のいい広重が火消し同心から絵師になり

ベロ藍という青に出会い飛躍していく。

一見わがままな男なのだが情の深いところがあり

彼の身近な人たちが亡くなっていくシーンは

読んでいてもいつしか涙が滲む。

江戸の風俗や暮らしぶりも覗けて楽しかった。