秋菊の物語 チャン・イーモウ監督

コン・リー主演
ある唐辛子農家の男は、納屋を巡るいざこざから、村長と口論となり、言ってはいけない一事「跡取り息子もいないくせに」を村長に言ってしまい、激怒した村長は、男の股間を蹴ってしまう。病院に行き診断書を書いてもらい、それを手に嫁のコン・リー扮する秋菊は、村長に抗議に行くが埒が明かない。彼女はその上の李巡査に話を持っていくが、満足の行く結果に終わらず、さらにその上の郡、その上の市、さらにその上の北京と段々とエスカレートしていく。旦那も村長も村人も彼女をあきれるようになっていくが、彼女はどうしても納得がいかなくて、次々と相談(というか告訴というか)をしていく。ある日彼女のお産がかなりの難産になったとき、村長は尽力を尽くしてくれ、無事に男の子を出産する。それを機に和解すると思われたが・・

とにかくこの秋菊のガッツがすごい!納得しなければ、とことん戦う。
そしてその家に義妹がいるが、彼女は使いぱしりのように、秋菊にも奉公しすごくよく働く。秋菊は身重なので、あちこちに告訴に行くにも付き合い、力仕事も労を惜しまず、「年下ってだけで大変ね〜」とほとほと思う。

やはり人間のエネルギー量には個人差があると思った。
なぜなら、私ならさっさと泣き寝入りしていたと思うからだ。
そしてやるせない最後がこのお話には待っていた。
やはり頑固なのはいけない。