まずこの物語はフィクションであり存在する人物、出来事、
特に地名は実在のものと関係ありませんという一言で始まり
そこでにやり。
トンデモ映画で、出てくる人物も劇画チックで宝塚チック。
埼玉と都内の関係、千葉、茨城、群馬との関係など
大袈裟な分笑える。
エンドクレジットで流れるはなわの埼玉の歌は
なかなか自虐ネタなのだが最後に埼玉愛が溢れて
見た人はちょっと幸せ気分になると思う。
この映画は予告で見て面白そうと感じた。
地味だしと思っていたが評判いいようだ。
クリスチャン・ベイルがイギリス訛りで
あれ?と思ったが「太陽の帝国」の可愛らしい
男の子??
若きアイアコッカもいる。最初から大出世したわけ
ではないようなのは意外。
レースシーンはいつクラッシュするかとドキドキだし、副社長が自分の手柄ばかりの嫌な奴であの手この手で妨害する。
マット・デイモンはなんとなくデカプリオっぽい。
パリ出版業界を舞台に、本、人生、愛をテーマに描く、
迷える大人たちのラブストーリー。
原題はDoubless Vies
フランス映画らしくみんなに情事があり、
夫婦という家族的なwetさが感じるられないせいか
恋人同士のようなドライさを感じた。
ジュリエット・ビノシュのファッションが可愛らしいし、きれい。
出てくる男性陣もおしゃれで、風景も美しい。
私小説作家のレオナールはハゲデブオヤジだが
女性との情事には苦労していない様子が不思議なダメ男。
見ているうちに何だか可愛らく見えてきて
そこが女性が惹かれていくところなんだろうとわかる。
もとは朝日の書評か広告で見て興味が湧いたんだと思う。
物語かと思ったらエッセイだった。
著者はアイルランド人で金融で働いていたがリストラされてから
ダンプの運転手をしている旦那とブライトンで暮らす日本人女性。
息子はカトリックの上品な小学校に通っていたが
中学になる時に元底辺中学校に入学することになり、
そこでのイギリスでの暮らしぶりや子どもの成長などを描く。
イギリスでは学校ランキングが広く浸透しているようで
それで学校の価値も決まるらしい。
息子が通っていた元底辺中学は校長がすごく頑張り改革に力を入れて
ランキングが上がってきた学校だ。
そうは言っても貧乏人の子供も多く、教師たちはボランティア的に子供の制服や
食事の面倒も見ている現実に驚く。
音楽にも力を入れて学内コンサートを開く。
行儀いい曲ばかりではなく、不良少年然とした男の子が貧乏を歌った
皮肉の聞いた辛辣な歌も大盛り上がりで大人たちも聞き、
それをCDにして学内で売るのだが、それにもバッチリ収録という話は
懐の深さを感じる。
昔TV bros という雑誌で音楽ライターのロンドンコラムがあり
すごく面白くて楽しみにしていたのだが
著者はもしかしてこの人だったのでは?と思ったりして。
言葉の選び方とかが面白いのだ。
他の著作も読みたくなった。