「ホイッスラー展 究極の美を求めて」 横浜美術館

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ジャポニズムの巨匠、待望の大回顧展とある。
 
横浜美術館は初めて行ったが、その隣にあるMark Isで買い物に引っかかってしまった。ここもお店がたくさんあって楽しい。
 
雨が降っていてとても寒かったが、Mark Isの周りにはライトアップもされ
とてもきれいだった。ホイッスラー展にからめホワイトイルミネーション
やっていたらしい。
 
最終日ということもありかなりの混雑になるかと恐れたが想定内だった。
 
リリー・フランキーのナレーションガイドを借りて聞いたが、彼の声は
落ち着きがあり、聞きやすく、ナレーションが上手だなと思う。
 
カラフルな油絵の大作はもちろん美しいのだが、エッチングがたくさんあり
そしてそれも素朴だったり、写真のようにリアルだったりでとても美しく
面白く気に入った。 エッチングリトグラフ、銅版画の違いがいつも
よくわからないと思っていたが、今回その解説説明があったが、
よんでもやはりよくわからなかった。
でも私が好きというのはかわらない。
 
「白のシンフォニー No.2: 小さなホワイト・ガール」は、ちらしにも入っている
目玉作品だが、憂い顔の少女の横顔がとても魅力的で美しい。
構図もいいし、陶器や扇の蒼やピンク色の花木の美しさがアクセントになって
白のドレスと少女を引き立て華やかさを添える。
でも鏡に映る少女の顔が横顔とはまるで別人のような顔でなんだか違和感。
 
「ライム・リジスの小さなバラ」は赤い服を着た美しい少女のポートレートだが
まっすぐに見つめる強い目と深い色使いに惹かれる。
 
「青と銀色のノクターン」は色数を抑えられているのにいつまでも目が離せない。
 
ヨーロッパの雰囲気の絵画や題材が多いせいかイギリス人かフランス人かと
思っていたが、アメリカ人と知り驚く。
パリとロンドンを拠点にしていたという話だが。
 
タイトルにも音楽用語が使われていることが多いせいか音楽とも
かかわりが大きいため、ゆかりのあるクラッシックの音楽を
音声ガイドでBGMで流したり、音楽だけを鑑賞したりできて
作品をみながら作品にディープに浸れて楽しめた。