「そこのみにて光輝く」

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いい映画だがどんよりとするという話だったが、途中までは大変ながらも
耐えられないほどではないと思ってみていたが、やはり最後にどんどんと来た。
 
工事現場で同僚を死なせてしまい心に傷を持つ男性と貧しい家族を養い
日々の生活に疲れ絶望している女性のラブストーリといえば簡単だが、
なかなかずっしりと来る映画だ。
絶望的な状況なのに、最後は明るい光に包まれ希望が見える気がするのが
救いになる。
 
昔、私が中学の頃、友人の家をたずねたら掘っ立て小屋のような家に住んでいて
驚いたことがある。その当時、普通の住宅街に住んでいた私はドラマやマンガで
見るようなバラックに住んでいるひとが近くにいるとは思えなかった。
彼女はぜんぜんひねくれたところもなく、健やかに育っていた。
彼女はいまどうしているだろう?
この物語でもそんなバラックがでてくる。
一億総中流と言われた時代がすぎ、貧富の差が広がり、貧困は近くに迫っている。
どうしてそうなるのか、どうしたら抜けられるのかと貧困に関しても考えさせられる
映画だった。
 
それにしても綾野剛の背中は綺麗。そしてちーちゃんもかわいくて綺麗だった。
ちーちゃんはずっと老けないな。