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「川瀬巴水展 郷愁の日本風景」  千葉市美術館

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日曜美術館で紹介があり興味を持った。去年行けずに年明けすぐに終了していまうから行けないかもと思っていたが、今日行けてよかった。
思った以上に素晴らしい展覧会で私的には大当たりだった。
 
彼の作品は明るい絵ハガキのような風景もあるが、私が惹かれるのは
群青色の闇夜や雨の降る風景や雪の景色だった。
特に夜の闇に家の灯りがちらほら浮かび上がる景色が郷愁を誘い
とても魅力的に感じた。そう、灯りの描き方が素敵なのだ。
「陸奥三島川」「陸奥蔦温泉」「仙台山の寺」「五月雨ふる山王」
「夜の新川」「雪の白ひげ」「金沢ながれのくるわ」「雪の増上寺」
「雪に暮るる寺島村」「大坂天王寺」など気に入ってしまった。
 
日本の原風景を描いているのに、一方で色彩の使い方が日本的でない感じもした。
妙に明るいというか、特に青の使い方が印象的だ。鮮やかでまぶしいような
色使いで西洋画のようだ。
構図も面白い。大きな柱が真ん中にあったり、建物が半分しか映って
いなかったり。「奈良二月堂」「京都知恩院」「湯宿の朝(塩原新湯)」など。
 
この展覧会では版元の「渡邊版-新版画の精華」展を見ることができて
これもとても面白く楽しめるものだった。
フリッツ・カペラリの「春雨」や伊東深水の新美人十二姿「浴衣」、「炬燵」
など風情があって面白いし、エリザベス・キースの「藍と白」も楽しめた。
 
この後本当は「大浮世絵展」に行くつもりだったが時間がなくなってきたのと
おなか一杯になったので、これはまた次回にする。
たくさんの版画を見ながら、浮世絵と版画の違いはなんなんだろうと
ふと思ったりして。