この三菱一号館美術館は立地も環境も内装もおしゃれでとても好きな美術館だ。
あまり広すぎることもなく、都会の喧騒からそっと離れ静かな時を過ごせる。
クラークコレクションがクラコレと言われ、たいそうにぎわっているとは聞いていたが
ゴールデンウイーク中ならともかく平日の夕方遅くなので、ゆっくり見られた。
が、実は6時からは入館料が割引になるらしく、私が出るころは行列ができ
待ちがでていた。
入ってすぐにクラーク美術館の写真があるが、そこに大きなハナミズキも写っており
こんなにハナミズキは大きくなるものかとまずびっくりした。
今回の展覧会はルノアールを中心に印象派の絵画が集められている。
美しくやわらかな色彩でどの作品の明るい印象だ。
印象派って全体的に乳白色の紗がかかっているかんじだ。
ルノアールは人物も美しいが、それ以上に鮮やかな蒼い皿にのっている林檎を
描いた「皿のりんご」と明るい色彩で玉ねぎが描かれた「タマネギ」にすごく惹かれた。
地中海の海のようにあかるい断崖を描いたモネの「エトルタの断崖」や
蛇使いの少年の後ろ姿のプロポーションがよすぎるジェロームの「蛇使い」も印象的。
ところで画家の経歴を見ていると「裕福な家庭」に生まれた人が印象派には多いのだなと
新しい発見。