映画「影裏」 日比谷東宝シネマズ

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予告の裸の背中だけでドキッとしていたが本編では

部屋にいる時の主人公今野がパンイチのことが多いせいか

やたら官能的。そういう撮り方をしているのかもしれないが。

大友監督が官能性のことを雑誌か何かで話していたが

こんな絵は大友監督には珍しい。

今野の日浅への喋り方が妙に甘いので見ていて照れ臭い。

龍平は果てのないような黒目の奥に惹きつけられる。

 

原作を読んでいた時は釣りのシーンは夜釣りのイメージだったが

今作では明るい光溢れる美しい昼の渓流だった。

事件らしいことも起こらず、でも今野が日浅に傷つけられるところでは

一緒に自分も悲しくなるくらい、今野の気持ちに寄り添ってしまう。

 

最後の終わり方は原作と違うような。

あれはあれで安心だけど必要だったかと言えば若干疑問に感じたが。

綾野剛はいたいけな子供のような表情の時があり驚くほどだし

中村倫也はハグシーンで母性を感じるような安らかさ。

原作では彼との関係でしばらく悩むシーンがあった気がするが

映画ではさくっと。

 

脇役陣もとても豪華。

綾野剛が東北の夏のような頼りなさと儚い美しさを体現。

 

「ハンマスホイとデンマーク絵画」 東京都美術館

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てっきり西洋美術館かと思ったらここだった。

以前あった手荷物検査はいつしかなくなっていた。

 

大好きなハンマスホイ。

以前はハンマースホイって言ってなかったかしら?

 

デンマーク絵画もたくさんあったのだが、他の作品もとてもいい。

室内の風景を主に描いているのだが、静謐で心が穏やかになる。

クロイヤの「スケーイン南海岸の夏の夕べ」は広い海岸が広がってはっとしたし、

ヨハンスンの「きよしこの夜」はツリー🌲を囲んで踊る人々の喜び

「春の草花を描く子供たち」は無心に絵を描く子供たちの風景。

どれもきれいで心温まる。

また見たくなった。

コロナ騒ぎで美術館も前より空いていて鑑賞も快適。ー

映画「翔んで埼玉」

 

翔んで埼玉 通常版 [DVD]

翔んで埼玉 通常版 [DVD]

  • 発売日: 2019/09/11
  • メディア: DVD
 

 

まずこの物語はフィクションであり存在する人物、出来事、

特に地名は実在のものと関係ありませんという一言で始まり

そこでにやり。

トンデモ映画で、出てくる人物も劇画チックで宝塚チック。

埼玉と都内の関係、千葉、茨城、群馬との関係など

大袈裟な分笑える。

エンドクレジットで流れるはなわの埼玉の歌は

なかなか自虐ネタなのだが最後に埼玉愛が溢れて

見た人はちょっと幸せ気分になると思う。

N響オーチャード定期第107回 オーチャードホール

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指揮 ファビオ・ルイージ

ソプラノ クリスティーネ・オポライス

 

ウェーバー 歌劇「オイリアンテ」序曲

Rシュトラウス 4つの最後の歌

Rシュトラウス 交響詩英雄の生涯」作品40

 

ソプラノってマイクなしでオーケストラと勝負しなきゃならない

わけだよね? すごいと毎回思ってしまう。

映画 冬時間のパリ

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パリ出版業界を舞台に、本、人生、愛をテーマに描く、

迷える大人たちのラブストーリー。

 

原題はDoubless Vies

 

フランス映画らしくみんなに情事があり、

夫婦という家族的なwetさが感じるられないせいか

恋人同士のようなドライさを感じた。

 

ジュリエット・ビノシュのファッションが可愛らしいし、きれい。

出てくる男性陣もおしゃれで、風景も美しい。

私小説作家のレオナールはハゲデブオヤジだが

女性との情事には苦労していない様子が不思議なダメ男。

見ているうちに何だか可愛らく見えてきて

そこが女性が惹かれていくところなんだろうとわかる。

 

 

「クジラアタマの王様」 伊坂幸太郎

 

クジラアタマの王様

クジラアタマの王様

  • 作者:伊坂 幸太郎
  • 出版社/メーカー: NHK出版
  • 発売日: 2019/07/09
  • メディア: 単行本
 

 伊坂幸太郎の作品はファンタジーが効いていて

あらすじを書くのが難しい。

読んでいる時はふむふむと思うのだが。

風刺がきいているのだなという感想。

「ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー」 ブレイディみかこ

 

ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー

ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー

 

 

もとは朝日の書評か広告で見て興味が湧いたんだと思う。

物語かと思ったらエッセイだった。

 

著者はアイルランド人で金融で働いていたがリストラされてから

ダンプの運転手をしている旦那とブライトンで暮らす日本人女性。

息子はカトリックの上品な小学校に通っていたが

中学になる時に元底辺中学校に入学することになり、

そこでのイギリスでの暮らしぶりや子どもの成長などを描く。

 

イギリスでは学校ランキングが広く浸透しているようで

それで学校の価値も決まるらしい。

息子が通っていた元底辺中学は校長がすごく頑張り改革に力を入れて

ランキングが上がってきた学校だ。

そうは言っても貧乏人の子供も多く、教師たちはボランティア的に子供の制服や

食事の面倒も見ている現実に驚く。

 

音楽にも力を入れて学内コンサートを開く。

行儀いい曲ばかりではなく、不良少年然とした男の子が貧乏を歌った

皮肉の聞いた辛辣な歌も大盛り上がりで大人たちも聞き、

それをCDにして学内で売るのだが、それにもバッチリ収録という話は

懐の深さを感じる。

 

昔TV bros という雑誌で音楽ライターのロンドンコラムがあり

すごく面白くて楽しみにしていたのだが

著者はもしかしてこの人だったのでは?と思ったりして。

言葉の選び方とかが面白いのだ。

 

他の著作も読みたくなった。