「横山崋山」 東京ステーションギャラリー

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非常に面白い展覧会だった。

 

もともとは知らない画家だったが、祇園祭の美しい絵の描かれたポスターを

見て興味をとても持ちいってみることに。

 

目玉は上下巻合わせて約30メートルという「祇園祭礼図巻」では色鮮やかな

山車が細かく描かれており面白い。

巻き絵ってどうやって描いたのだろう?とふと思う。

紙は継ぎ足し継ぎ足ししていくのだろうか?

 

この絵はもちろん見事なのだが、色をあまり使っていない大黒天蛭子尊図や

百鬼夜行図も面白い。 宝船図も面白く細かい絵だ。

色使いが美しく風俗が描かれてどの絵も興味深かった。

 

蕭白に影響を受けていただけあり、絵も蕭白風なもの多し。

 

それにしても八重洲方面から地下を通ってステーションギャラリーに

来たのだが本当に迷路のようだった。

映画「ビッグ・フィッシュ」

 

 

ビッグ・フィッシュ (字幕版)
 

この映画で泣いたという評判を聞くので見てみた。

小さな頃からほら話ばかり聞かされ不信感を持っている

父親が瀕死状態になった息子が父の思い出を訪ねる旅に出る。

はじめはティム・バートンが監督と知り驚いたが

すぐに彼独特のファンタジー画像が繰り出され納得。

ユアンが人好きのする若き日の父親役だが素直そうでぴったり。

でも映画の感動は思ったほどではなかったのは

父と息子の物語だからだろうか?

この話で泣いたと聞くのは圧倒的に男性からの方が多い気がする。

「お金2.0 新しい経済のルールと生き方」 佐藤航陽

 

お金2.0 新しい経済のルールと生き方 (NewsPicks Book)

お金2.0 新しい経済のルールと生き方 (NewsPicks Book)

 

 お金の価値は高いとはいえ、今の時代はお金より周りからの評価に

重きを置くようになっているというのはなるほど納得。

SNSで「いいね」の数がなりより重要だったり。

お金を使うよりsharing economyが発展していったり

質素なもので満足し、お金よりも承認欲求の方が大きくなっている。

うまく説明できないが本を読んでいると

こういう方向に社会が動いているというのがわかりやすかった。

 

アップルが倒産の危機にあったとき、ジョブスが戻り

ブランドに再び焦点を絞って立て直した話が載っていた。

当時のアップル製品は不具合が多いことで有名だったが

アップルの思想や美意識に共感した熱心なファンがいて欠点が

あっても使い続けていたそうだ。

価値観に共感している場合は多少の失敗は許容されるという話なのだが

そういえば日本でも「マックに甘いマックユーザー」という

言葉があったことを思い出す。

 

ブロックチェーンの仕組みに関しても絶賛されていた。

まるで興味がなかったが今後少し注視していきたくなった。

「蜂蜜と遠雷」 恩田陸

 

蜜蜂と遠雷

蜜蜂と遠雷

 

 基本的にピアノコンクールに出場する人々の話だが、

審査員や調律師、運営側の話も分かって面白い。

コンクールを勝ち上がっていく様子もスリリングだし、

ただの重圧ではなく、とても音楽やピアノを愛していて

お互いの才能に刺激を受けあい高めあう様子もいい。

 

主な主人公にジュリアード出身のマサル、もと天才少女で

公の場から遠ざかっていた亜夜、養蜂家の息子の風間塵。

ただのコンクールではなくその後の音楽家としての彼らの

未来が明るく開ける予感に満ちているのがいい。

結果はちょっと意外だったがまあ妥当なのだろう。

 

いろいろな曲が物語に出てくるので、聞きながら読みたいと

思っていたら音楽集のアルバムが出ているようだ。

 

どこかで映画化の話を聞いた気がするが誰がやるのだろう?

「オンナの奥義」 阿川佐和子 大石静

 

 ふたりとも仕事でも第一線で来ている女性なので

話も面白い。

 

長谷川博己を初めて見た時には清潔感を超えた

独特の透明感があるって思ったと大石さん。

そして綾野剛もと言ってくれていた。

その透明感も本人がいい気になったり努力をしないとくすむという。

大石さんの作品でもう少し剛君使ってほしいな。

映画「プーと大人になった僕」 TOHO CINEMAS日比谷

Midtown 日比谷は行ったことがあると思っていたが

今回ここの劇場に来て初めて来たと思う。

 

エスカレーターを上がると前に明るい景色が広がるが

大きな窓が全面にあり美しい緑の皇居が見える。

しばらくぼっと見ていたいほど美しい景色だ。

そういえば皇居の周りって高い建物制限されていなかったっけ?

昔の話か?

 

映画は絵本のイラストをCGで現実とうまく折りまぜ

絵本の世界観から現実にうまく移っていく。

少年時代のクリストファー・ロビンがまたかわいい少年で。

森のお別れ会には胸が締め付けられる。

大人になったらユアン・マクレガーなのもすごく自然にそう思えた。

ディズニー映画で、子供連れのお客も割といたが、大人向きの映画だろう。

おじさん観客もちらほら。

 

前半から半分くらいまでずっと私は目に涙がにじんでいた。

会社員になり余裕のない大人になったクリストファーだが

上司は彼のことをロビンと呼んでいた。イギリスでは結構普通なのだろうか。

プーが自分の脳みそは小さいから卑下していうのもいじましい。

最後はハッピーエンドなのでそれはよかった。

「芸術祭十月大歌舞伎」歌舞伎座

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十八世中村勘三郎七回忌追善とうたわれる公演の夜の部では

仁左衛門さんと玉三郎の共演で久しぶりに歌舞伎座へ。

 

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宮島のだんまり

義経千本桜 吉野山

助六曲輪初花桜 三浦屋格子先の場

 

義経千本桜では忠信勘九郎静御前玉三郎だった。

助六では七之助が揚巻、勘九郎が白酒売新兵衛だったが

勘九郎は先代の勘三郎にますます似てきたと感じる。

助六仁左衛門さんだから揚巻は玉三郎で見たかったものの

厳しい母親満江役の玉三郎も存在感があってよかった。

七之助の揚巻は玉三郎風で話し方や最後に助六を振り返って

見る立ち姿もすごくきれいだった。

 

そして仁左衛門助六は1998年以来の20年ぶりとのこと。

たぶん前回見ている気がするがそんなに昔なのね。

助六仁左衛門は華やかでかっこよく、こんなのが

見たかった。

 

久しぶりの歌舞伎座だったが、前の席と椅子の高さが一緒なので

前が高いとみにくいなと感じた。

やはり桟敷が一番前がいいかしら。