二月大歌舞伎 歌舞伎座

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久しぶりにニザ玉で夜の部に参加。

入ったらまずはスパークリングワインを急いで買って座席へ。

興行的にはよくないのだが、私の隣は空いていたので快適だった。

演目は

1.熊谷陣屋 

2.當年祝春駒

3.名月八幡祭

 

熊谷陣屋はまたかという感じで以前も見たことがあるのだが

吉右衛門の今回はなんとなく新鮮に見れたのは内容を

忘れていたせいか・・

 

名月八幡祭は美人芸者美代吉を演じる玉三郎とそのヒモの仁左衛門

ふたりの調子のいいところや腐れ縁、いい男、女だけど悪い奴というのも

彼らにぴったり。丁々発止のやり取りも流れるよう。

ふたりがいちゃいちゃするのもいい。

その一方で痛々しいほど純粋な松緑演じる新助がぴったり。

新助を祭りに引き留める魚惣主人の江戸っこ歌六もぴったりだ。

仁左衛門さんを中心に見ている私は最近似たような演目ばかりで

残念に思っていたのだが、まさにこのような演目を見たかったのだ。

相手も玉三郎でまさに!まさに!

仁左衛門さんの軽やかな動きはとてもあのお歳には見えない。

非常に面白く大満足だった。

映画「リメンバー・ミー」

 

リメンバー・ミー (字幕版)

リメンバー・ミー (字幕版)

 

 映画紹介番組で板谷由夏が号泣したと言っていたので興味がわいた。

 

音楽が禁止されている一族の中で音楽が好きで仕方がない男の子の

冒険の物語なのだが、音楽も満載でよかった。

最後の落ちは私にとってはいい裏切りだったが、みんなが音楽の呪縛を

解き放ててとてもいい。

ママココというおばあちゃんが可愛らしく父娘が歌を歌うシーンは

一番ジーンとくる。

 

エンドクレジットで流れるギターヴァージョンのリメンバーミーが

すごく気に入った。

「スイート・ホーム」 原田マハ

 

スイート・ホーム

スイート・ホーム

 

 かわいい表紙の絵はアンディ・ウォフォールでとても明るくポップで

原田マハらしい。

 

スイートホームというケーキ屋さんを舞台に近くで暮らす人々の

暖かい短編集。どの話もハッピーになるものばかり。

途中で悲劇が待ち受けるのではと心配したシーンがあったが

そんなことはなくめでたしめでたしで安心。

 

 

「殿様は『明治』をどう生きたのか」 河合敦

 

殿様は「明治」をどう生きたのかII (歴史新書)

殿様は「明治」をどう生きたのかII (歴史新書)

 

 新書版の表紙は高須4兄弟の写真になっている。

幕末から明治にかけて殿様たちはどう生きたか、

14人の生涯を記す。

まず始めは容保、これが読みたかった。

だいたいの内容は知っているものばかりだったが

次の章では松平定敬で弟のその後の生涯もしれ興味深い。

 

幕末の話からつながるため何度も同じエピソードが出てくるが

最近「八重の桜」を復習した私にはわかりやすい。

 

それにしてもかなりの人が明治になってから外国に留学している。

これに驚いた。でも新しい時代になったから外国で勉強をして

日本の制度作りや発展には寄与できていたのだろう。

 

なかなか興味深い本だった。

 

「残酷すぎる成功法則」 エリック・パーカー

 

残酷すぎる成功法則

残酷すぎる成功法則

 

 自己啓発本

 

今までの自己啓発本のように、諦めるなとかいわず

できないものはさっさと見切りをつけて時間やお金をセーブすべきと

そして得意なことに資源を集中しろと。

諦めなければ失敗にはならないから最後までやり抜けとかいうのが

今までの考えだったからちょっと新しく感じる。

自己暗示をかけて自分はできると思い込むのは効果なし。

返ってできないくせに努力もしなくなりよくないという。

 

人生で成功するのはいい人になること。

新しいことにチャレンジすることに厭わず失敗しても

引きずらないでいられる楽観者の方が金持になるらしい。

悪い人は短期的には成功するが長期的にはうまくいかない。

「皇室へのソボクなギモン」 竹田恒泰 辛酸なめ子 

 

皇室へのソボクなギモン

皇室へのソボクなギモン

 

 銀のボンボニエールを読んでますます皇室に興味が出てきて

図書館で見つけたこの本を手に取ってみた。

皇室マニアという辛酸なめ子さんと元宮家だった竹田さんの対談。

 

八咫の鏡や歴代天皇の御霊を祀る賢所に使える内掌典と呼ばれる

女性の神職は食べ物やら生活スタイルも厳しく制限され

髪型もおすべらかしという人が現在もいるらしい。

 

皇居も風水の観点から作られているらしく日比谷公園から田町、

品川に向かって龍脈が走っているらしいというのは

昔の中国満州の物語のようでわくわくする。

パワーが出ているのが二重橋の前かららしい。

 

大正天皇后の貞明皇后崩御されるまで御内儀というオクの世界があり

女官の最高位は典侍と言われるグループがあった。

平安時代みたいのが割と最近まであったのね。

そういえばテレビの番組でも明治天皇がまだ京都にいらしたことは

お出かけするときには陰陽師が方角を占ってからと言っていた。

すごい。