「人生の経営戦略」 山口周

 

 

自分の人生を自分で考えて生きるための戦略コンセプト20という

サブタイトルがついている。

会社の経営のように人生も考えようとい考え。

 

ピアニストのクライバーンとポリーニの話も興味深い。

二人とも若くして才能が認められたが、クライバーンはピアノ演奏活動一筋、

ポリーニは大学で物理を学んだり表立った演奏活動から遠ざかって

人間としての幅や音楽性を高める研鑽を続けた。

クライバーンはピアニストとして大成せず、ポリーニにはその後ピアニストとして世界最高の

評価を得たという。

五嶋龍とかも空手をやったりバイオリン以外の時間を過ごしていたな。

 

AIに仕事が変わっていく中で対抗策として「問題を提起する力を高める」ことを

言っている。その答えとしてリベラルアーツ(教養)を著者はあげている。

たまに本の中でリベラルアーツの重要性があがっていることがあるが

やはり基本なのだ。予測できない未来において将来役立つのは

リベラルアーツ。人間にとって長らく有効であったものほど

将来に渡って長らく有効なものである確率が高いということ。

欧米のエリート校ではリベラルアーツ教育を重視しているそう。

 

人生においてベンチマークを実践するために

人の真似をすることが書いてある。能力は真似できないが

「時間配分と行動」は真似ることができる。

意識を変えて行動を変えるというのは意外に難しい。

それより手っ取り早く「行動を変える」ことからやってみる。

行動が変われば結果が変わり、最終的に意識が変わる。

 

自分の特徴を捉える際に考えるべきは「長く続けてきたこと」

他人と比較して際立って長い時間を投入した活動にその知識や

スキルは関連しているはずとのこと。

 

「成功したから多く生み出したのではなく

多くを生み出したから成功した」という考えも納得。

創造性は最も多くのアウトプットを出している時に確率が高まる。

任天堂の話も思い出す。

 

アメリカズカップで絶対優位だったアメリカチームに逆張りダメ元で仕掛けた

オーストラリアチームが逆転勝利をした話の紹介されていたが

パフォーマンスを上げることはゲームに勝つこととはイコールではない。

パフォーマンスよりも勝つにはどうするかを考えるべきと知った。

 

読みやすい内容でとてもためになったと感じる。

他の本も読んでみたい。