新自由主義からのゲームチェンジというサブタイトルがついている。
この本を読んでいるとアメリカの実情や日本を取り巻く状況がすごくよくわかる。
あまりに突っ込んだ内容なのですごく驚くし
すべてを鵜呑みにしていいのかと感じてしまうところもあるものの読んでいてすごく腑に落ちるし
勉強になった。覇権国家という概念も初めて知った。日本が経済的に成功したり停滞したりした背景の説明や既存雇用を守り生産性と競争力を低下させた状況の説明など興味深い。新自由主義の中で格差拡大というよりもみんなで痩せ細りというのも的確な表現。
日本は雇用を維持し、見合わない給料を払い続け、余っている社員を使って人海戦術で対応してきたが、今は人的余裕がなくなりIT化が不可欠に。アメリカのAI企業が日本に来ているのは労働人口と労働生産性の問題を解決するのにAIを導入せざるをえない、導入しても雇用問題としてさわがれることがないと考えているかららしい。そう聞くとAI企業の進出をなぜ?と思っていたが納得。日本のサービス業の生産性はアメリカの6掛けと言われるらしく特に低いようだ。
その日本がこれからよくなるポテンシャルがあると著者はいう。日本にいて自分はそう感じられないのだが今まで時代をよんできた著者がそこまで推すなら期待できるのだろうか?今は世の中が大きく変わる時だという。
もっと著者の見解を聞きたいと思う本だった。
ところでヘッジファンド業界では「頭のいい奴なんて腐るほどいるから、運のある奴をくれ」というそうだ。すごい業界。
