この本は第12版とのことで中身も改定している様子。
ぎっしり書いてあるが決して読みにくくなくむしろ平易でわかりやすい。
彼の個人的な考えや嗜好もあると思うがここでも最強はインデックスファンドの
長期投資と出てきているのでやはりこれ一択なのね。
頻繁な売買は利益を上げてもその都度税金が課税もされて利益は目減りするし
結果的には長いことかけて稼ぐのがいいといいうのも納得。
急速な技術進歩と持続的な平和が重なる局面では物価は安定するという。
現在ウクライナでの戦争が起きたりしているのでインフレが進んでいるのだな。
バブル時代の日本の地価高騰ぶりも驚いた。
90年当時日本の地価総額は国土が25倍のアメリカの5倍に評価され、皇居周りの土地の
評価額だけでカリフォルニア州全体を買えるほどだったという。
ハイテク株などの配当がないのは不思議に思っていたが、ダイナミックな高成長期に
ある企業の多くは利益のほとんど全てを再投資するため、配当を全くしないか
してもほんの僅かでしかないという。これもなるほど!
年を取るにつれてボートフォリオのリバランスをしてくれるという
「ライフサイクル・ファンド」というものがあるというのも初めて知った。
バンガードやフィデリティでもあるそうなので探してみたい。
すごく知識として読んでいて勉強になる本だった。
よくわからなくて読み飛ばしたところもあったが基本的に優しく説明されている。
SNSで紹介されていて興味を持ったがとても面白い本だった。
ところでインデックスファンドのアイデアを出したのは著者だったらしく、初版時にはなかったがほどなく売り出される。資本主義の長所の一つは強い需要があれば誰かが必ずそれを満たそうと努力するところにあるという。すごいな