今さえ良ければ自分さえ良ければ。
モラルの底が抜けた時代に贈る知的挑発の書。
アメリカが強国になり得たのは一枚岩になれないように制度を
作り込んだからという。カウンターカルチャーの大切さを言っていた。
映画とかを見てもアメリカでは必ず反対の立場の人がいるとは
思ったけどそれが強さの秘訣なのね。
やはりdiversityにも通じる。
不機嫌な時、悲しい時、怒っている時には絶対に重大な決断を
してはいけないらしい。ネガティブな心の動きは判断力を狂わせるという。
不機嫌では想像力も知性も働かない、ニコニコ機嫌よくしていないと
危機を生き延びられないというから反省。
サルたちは未来の自分が抱え込むことになる損失やリスクは他人事だと
思っている。当期利益至上主義に酷似している。
こんなことを続けているといつか大変なことになるとわかっていながら
大変なことが起きた後の未来の自分に自己同一性を感じることができない
人間も同じと内田先生はおっしゃっている。
う〜ん。私も想像力が欠如しているしボーっているので反省。