オリーブに連載を持っていたという酒井順子は当時まだ高校生とか大学生だったらしいが当時から文才があったのだな。
著者がいわゆるへたうまなイラストを見て自分にも描けるかもと思ったが
そうではなかったと書いてあるが、林真理子や酒井順子の文章もへたうまで
これなら私も書けるかもと思わせるが決して素人とは違う。
ありのままを適切な言葉で表現するのは意外に難しくいつも感心していた。
この本はオリーブ辿ってきた変遷とかオリーブ少女たちのその後を描いている。
オリープは初期は東海岸文化礼賛の雑誌でその後リセエンヌ時代、付属校カルチャー時代、小沢君などの渋谷系カフェカルチャー時代などとなったらしいが
自分の印象はやはり「リセ」と小沢君だ。
やたらとリセリセしかったが、本当はずっとリセではなかったようで驚く。
オリーブ少女は自分磨き、自己完結で非モテ街道まっしぐらだったと知り
さらに驚き、その後も縁遠い元オリーブ少女が多いというのはさらに衝撃だ。
読んでいると納得する内容なのだが。
ヤンキー系の「ギャルズライフ」というのも出てきて懐かしさに涙がでる。
そうだよな、あったよな~(遠い目)
読んでいるととにかくオリーブ少女たちはおしゃれになるため自己研鑚、
ファッションもライフスタイルも何もかもにストイックにがんばる。
元オリーブ少女のその後のインタビューがいくつか載っているが、
その中で「トンビに襲われた三陸オリーブ少女」の智子さん(仮名 47歳)の
対談が面白かった。ヤンキー全盛の田舎町から都内のミッション系大学に進んで
テレビ制作会社に入ってその後結婚し現在は主婦という。
ユーモアもあり、そのころの自分を俯瞰で見て懐かしく楽しめる余裕もあり、
現在の生活にも満足している様子で、インタビューの内容はなかなか自虐ネタだったりするのだが、そこも面白かった。
でもオリーブといえば私にとっては小沢君の連載だった。
この頃のブームに乗って是非に本で復活してほしいのだが。
定期的にその話は出るがどうなっているの???