「この年齢だった！」　酒井順子

有名な女性たちの転機となったお話を集めたエッセイ。
例によって観察眼鋭く面白い。

与謝野晶子の章で、「やは肌のあつき血汐にふれもみで」の歌はなじみのあるものだが、「さびしからずや道を説く君」の部分はずっと「道を疾く君」だと思っていた。
思わず酒井順子が間違って「説く」と書いたのかと
ネットで調べたが勘違いは私だった。

岡本かの子の章も興味深かった。
つい寺島しのぶで思い出され、ドラマを見たことがあると思い出したのは岡本太郎の主人公のものだった。
彼女の恋多き女性ぶり、かの子の愛人も一緒に夫と住むなどすごい人だった。彼女の本を読んでみたくなった。