「DOLLS」 - teamug日和

運命で結ばれた3組の男女の物語。

会社の上司の娘とどたんばで結婚することになり
それまで結婚を約束していた女性は心が壊れてしまった。
彼は結婚式当日にそれをしり彼女の病院に走る。
彼女の心は壊れたままだったが、彼はずっと彼女といることにする。
どんどん落ちてく二人の先には何が待っているのか。

若い頃に好きあっていた男女。男性はいつか迎えに来ると言い残し
彼女のもとを去る。彼女は帰ってくるまで毎日お弁当を作って
今までのようにベンチに通うと約束をする。いつしか老境に入り
その出来事を懐かしく思い出す男。約束は果たせてない。
もしやと思い出の場所に行ってみると・・

アイドル歌手とおっかけの男の子。
アイドルは絶頂期に事故にあい顔に大きな傷を残し芸能界を引退する。
昔のファンには一切会おうとしない彼女だったが、
目の見えないというファンがある日訪ねてくる。

どの話も切ない終わり方だ。
やたらと映像が美しく、鮮やかな色あわせだったり鮮明な画面だったりで驚く。
北野作品はキッズリターンぐらいしか記憶にないのだがいつもこんな感じなのだろうか？
なんとなく彼の作品は分かりづらい上暴力シーンが多いような印象だが
この作品はとてもわかりやすく美しい。

最初は文楽シーンから始まるが、最近三浦しをんの文楽物を読んだばかりだったので
嬉しい。あんな感じなのね、文楽って。
内容も春琴抄のようだったり、切なくてきれいだ。

そして私の好きな大森南朋が主人公の友人役で意外にたくさんでていて
嬉しいおどろきだ。
たけしさん、またよろしく。