- 出版社/メーカー: アミューズソフトエンタテインメント
- 発売日: 2009/03/18
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重い感動作って感じの映画かとおもってちょっとびびっていたが
ユーモアあふれていい映画だった。
しょぼいオーケストラでやっとチェリストに採用された男性が
解散となり、故郷の山形に奥さんと戻り、職探しをしていて
待遇のいい仕事に気軽に応募してみたら、納棺の会社だった。
給料は破格にいいが、棺おけの実物さえも見たことのない彼は
不安に思いつつも、ひょうひょうとした社長や押しの強い事務の女性に押され
なんとなく入社することに。
そこで納棺師という職業を始めて知り、いつしか彼も真摯に仕事に向き合い
慣れてきたところだったが、黙っていた妻や友人にばれて・・
モックンは最近私の見るドラマや映画では見かけない気がするが
相変わらず何気ない演技が自然で、ユーモラスな場面もばっちりだ。
最初の何も考えていないお気楽チェリストぶりも、故郷に帰ってからの
気軽に就職するために応募するシーンも。
でも社長もひょうひょうとしていながら、すごく頼りになって
納棺師として遺体を整えている様はとても美しい。
チェリスト役のモックンはチェロを弾くシーンがたくさんあるのだが
指や弓の動きもちゃんと追っていてすごいなと関心した。
1500万もするチェロをローンで買って、解雇後それを売ってしまうのだが
実家には子ども時代に使った埃のかぶった小さいチェロがまだあって
たまに取り出してはそれを奏でるというシーンもとてもよかった。
家でストーブの前で奥さんに聞かせたり、土手で一人きりで弾いたり、
クリスマスには会社でアベマリアを弾いたり、どのシーンも美しい。
そしてモックンはやたらと体が鍛えられていて驚く。
「しこふんじゃった」を思い出したが、あの後もずっとトレーニングしているのね。
少し鍛えすぎな気もしたが。