「卓球温泉」 山川元監督 松坂慶子 牧瀬里穂出演

見た後にちょっと暖かい気持ちになる映画だ。

旦那は仕事(または接待ゴルフなど)で忙しく、子供も大きくなり遊びで帰りが遅く、自分の存在意義などをふと考えてしまった専業主婦の松坂慶子は、ラジオ番組にはがきを書き、パーソナリティの牧瀬里穂の薦めもあり突然家出をする。訪ねた温泉地は廃業寸前。地元の人々も巻き込み卓球温泉としてもう一度温泉地を盛り上げようとがんばっているうちに・・・

家族崩壊の危機を自覚した夫と息子もその温泉を訪ね、ラジオのパーソナリティの牧瀬も実はその温泉の出身で好きな男性がいる。みんなが温泉に集合し、長くラリーが続く人が勝ちという卓球大会で松坂チームと牧瀬チームはそれぞれの夫、ボーイフレンドと組み、最後まで残る。

最後はべたなハッピーエンドだが、エンディングでは矢野顕子の歌う「丘を越え〜ていこ〜よ♪」がほのぼのとした気持ちになり、エンディングロールの間にもその後の彼らの様子が映し出されていい。

息子役の窪塚様介君が、温泉で地元のおかまの男の子に色目を使われて、一緒に卓球を組み、ラリーに失敗したときに、おかまの彼はまるで女の子がするようなぶりっこふくれっつらをしていて、それを苦笑いで受けるのに笑った。