「おばあさんの魂」 酒井順子

 

読み始めて内容を知っている気がして既読だったかも図書アプリやブログを

検索してみたが出てこない、記録を忘れているだけかわからないまま

最後まで読んだ。結果どうだったかわからないけど・・

 

彼女自身の100歳近くまで生きたおばあさんや「がばいばあちゃん」、

ターシャ・テューダー、白州正子、片岡球子小倉遊亀オキーフ

オノ・ヨーコ、デュラスなど様々なおばあさんについて書いているが

そこに共通するのは著者のおばあさんたちへのそこはかとない愛。

そしていつもながら冷静に分析。

 

がばいばあちゃんのところとか彼女の長寿だったおばあさんの話は

読んだ気がするが他は思い出せない。

読むとやはり自分の老後に思いを馳せるな。

大統領の執事の涙

 

 

Amazon primeで見た。

綿花畑の奴隷の子として生まれたセシルがホテルのボーイになり

ついにはホワイトハウスの執事になる。公民権運動や黒人差別の歴史や

激動のアメリカの時代を仕事や家族の生活と共に描く。

inspired by true storyとあった。原題はThe Butler

 

黒人達が差別を受けている時代の話で見ていて辛くなるシーンも多いし

彼らの酷い扱われぶりに憤ったり。

セシルはホワイトハウスの執事に登りつめて終わりではなく

私生活で息子の死や妻がアル中になったり息子が過激な公民権運動で

何度も逮捕されたり辛いことの連続。

最後はオバマ大統領誕生のところで終わる。

 

歴代の大統領達がみんななかなか似ている。

レーガンとナンシーも良かった。ナンシーはあんな風に政治に口を出していたのね。

JFKは若者すぎて大統領には場違いに感じるほどだしジャッキーは美しい。

そしてセシルと妻の加齢がすごくリアルで驚いた。歩き方や動きも老人みたいだし

髪がうすくなっていたり肌が黒くなったり。

 

エンドロールですごい大物がたくさん出ていて驚いた。

マライヤキャリーやレニクラどこにいた??

「限界から始まる」上野千鶴子 鈴木涼美 往復書簡

 

ブレイディみかこさんの本で紹介されていて興味を持ったのだが

実に面白い本だった。字がぎっしりで読むのに時間が掛かったが。

 

ジェンダー問題や今の日本の現状など読んでいて大きく頷いたり。

自分が思っていても言語でうまく言い表せないことを描かれていたりして

女性たちの悔しい思いなどを改めて感じる。

全てが面白かったし勉強にもなったのだが、上野さんが親を見送った時

「親より先に死なないのが子の役目。立派に役目を果たされましたね」と

言っていただいたというエピソードが忘れられない、

なんて素敵な言葉だろうと読んでいて泣いてしまったのは

最近母を自分が亡くしたせいか。

 

上野さんの他の著作にも興味を持った。

遥洋子の「東大で上野千鶴子にケンカを学ぶ」も読み返したくなった。

「武器としての交渉思考」 滝本哲史

 

交渉について具体的なので技術として学べるのだが

何ぶんお風呂で酔っ払いながら読んでいるので頭に入ってこないので残念。

 

とにかく相手をしっかり観察することが何より肝心らしく繰り返し出てくる。

相手の利害や考えを知り相手の主張はたくさん聞く方がいい。

パイを奪い合うのではなくパイの前提を見直したりパイ自体を大きくしようという

努力も必要。交渉は「利害の調整」が最大のポイントという。

相手が欲しがっているものは何か、妥協してもいいと思っているのは何か?

勝つか負けるかではなくお互いの納得できるポイントを探す。

お互いの価値観は違うしお互いの欲しいものを見極めることが大切なのね。

 

映画 「ラスト・ディール 美術商と名前を失くした肖像」

 

 

フィンランドヘルシンキの老美術商がオークションで見つけた肖像画

惹かれて価値のある作品と感じ全てをかける。

終始静かな様子で美しいフィンランドのー景色とともに

物語は進む。

老人が主人公なのでやはり哀愁漂う展開なのだが

それなりにずるいところも持ち合わせて逞しい。

邪魔に思っていた孫のオットーが意外にも仲良しになり

それが希望に繋がる。

映画 さんかく窓の外側は夜

 

 

なかなかの血飛沫でグロいところもある。

除霊師の岡田将生と霊がみえる志尊淳がいつまでもお互い敬語なのがいい。

そして岡田将生の子供時代を演じた男の子もよかった。

最後意味深に終わるのが気になった。

「インターンシップ」

 

インターンシップ (字幕版)

アマゾンプライムで見る。

失業したセールスマンでIT音痴の二人がGoogleインターンになり再起を図る話。

 

初めはもちろん端にも棒にも引っかからないし周りの若くて優秀な学生たちから

馬鹿にされまくりだが段々とみんなに溶け込み友情を育んでいく。

 

インターンファシリテーターのインド人が彼らを馬鹿にして

嫌な感じなのだが最後は彼らを認めていたと分かったり

チームごとに競わせるのだが逆転したりと

最後はアメリカらしいハッピーエンド。

一つだけ気になったのはGoogleの敷地内でお酒の瓶を取り出して

丸呑みするシーンがあったのだが瓶を袋に入れなくていいの?と

見ていてドキドキしてしまった。でも敷地内で外ではないからいいのか。