父親3人、母親が2人いる優子。
次々と環境が変わっても素直にしなやかに生きていく彼女と
彼女に愛情をたっぷりと注ぐ親たちの物語。
瀬尾さんの話はみんなが心優しい人たちで
読んでいると心が洗われる気がする。
ボロアパートの大家のおばあちゃんとも仲良くなり
孫のように彼女の懐に入り愛される優子。
彼女とのやりとりも読んでいると涙がじんわり湧いてくる。
優子の人生で鍵を握る梨花は2人目のお母さんだが
母親というより、姉妹のような関係で
でも彼女を深く愛してくれていただけに
途中でいなくなった時には戸惑ったけど
最後で理由が明かされる。
実のお父さんと連絡がつかなかったのは
もしかして亡くなっているのではと思ったが
それも最後にわかる。
最後のお父さんの森宮さんはなんだか抜けていて
いいキャラだ。横柄なしゃべり方はせず
お友達や兄弟のよう。
これも映画化で見てみたい。