「そして、バトンは渡された」 瀬尾まいこ

 

【2019年本屋大賞 大賞】そして、バトンは渡された

【2019年本屋大賞 大賞】そして、バトンは渡された

  • 作者:瀬尾まいこ
  • 発売日: 2018/02/22
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

父親3人、母親が2人いる優子。

次々と環境が変わっても素直にしなやかに生きていく彼女と

彼女に愛情をたっぷりと注ぐ親たちの物語。

 

瀬尾さんの話はみんなが心優しい人たちで

読んでいると心が洗われる気がする。

ボロアパートの大家のおばあちゃんとも仲良くなり

孫のように彼女の懐に入り愛される優子。

彼女とのやりとりも読んでいると涙がじんわり湧いてくる。

 

優子の人生で鍵を握る梨花は2人目のお母さんだが

母親というより、姉妹のような関係で

でも彼女を深く愛してくれていただけに

途中でいなくなった時には戸惑ったけど

最後で理由が明かされる。

実のお父さんと連絡がつかなかったのは

もしかして亡くなっているのではと思ったが

それも最後にわかる。

 

最後のお父さんの森宮さんはなんだか抜けていて

いいキャラだ。横柄なしゃべり方はせず

お友達や兄弟のよう。

これも映画化で見てみたい。