映画「ダンサー、セルゲイ・ポルーニン 世界一優雅な野獣」  アップリンク

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評判がすごくよかったので興味をひかれた。

アップリンクは初めて行ったがあんなところに映画館があったとは・・

小さな劇場だが椅子の座り心地は悪くない。

 

セルゲイ・ポルーニンというバレエダンサーのドキュメンタリーなのだが

個人的に映画でドキュメンタリを見たいといつもは思わないのだが

これは面白かったし、最後まで退屈しない。

 

もともとはロシアの田舎の普通の家庭に生まれたセルゲイが

世界的ダンサーになるにはたぐいまれなる才能以外にも

家族を挙げての協力と母親の強い意志があった。

おばあちゃんも父親も外国に出稼ぎに行き彼の学費を稼ぎ

母親は一緒に息子について都会に出ていき細々と暮らす。

 

セルゲイはどこの学校でも一番になり最終的にイギリスのロイヤルバレエに

留学するのだが、ここで疑問だったのはロシアでも十分に

いいバレエカンパニーがあるのになぜわざわざイギリスに行ったのだろう?

母親はビザがないため息子をなくなく一人で留学させることになったので

そこまでしてと少し不思議。

初めてロイヤルバレエ団の建物を見た彼がまるでハリポタのようと

感動してみたいなので、ロシア人にとっても壮麗なんだと驚く。

 

そして幼いころからの映像がかなり残っていたのもすごい。

手足がながく美しいのだが、なんてことはない踊りでも

すでに表現力がすごくて驚く。

 

自分のためにばらばらになった家族をいつか一緒に戻すのが

彼の望みだったのに両親は離婚することになり、

それをきっかけに彼はオセロをひっくり返したように

母親や家族を恨んでいく。

バレエでトップになっても心は満たされず、目標も失い

燃え尽き症候群のようになってしまったのが

ロイヤルバレエを退団することになった原因なんだろうか?

もう少しロイヤルバレエにいてほしかったな・・

 

帰国したロシアでは思ったような待遇も受けなかった彼だが

Take me to churchのMVが大評判になり、現在では俳優も

やっているようだ。

ヌレエフをやるという噂もあったのでそれも楽しみ。

 

それにしても彼のお母さんやおばあちゃんが若く美しいので

驚いた。

 

彼の踊りをみていて、心から「ボレロ」を見てみたいと思った。

やってくれないかな~