古代エジプト、東洋美術、現代などいろいろあったが、
一番面白かったのはフランス絵画だった。
ミレーの「洋梨」は黒っぽい大ぶりの洋梨が全面的に描かれているだけだが
存在感があり画面もキラキラ光っており面白い。
シスレーの「サン=マメスのラ・クロワ=ブランシュ」もなんてことない
風景画だが、ずっと見ていたくなる不思議な魅力がある。
シスレーは静物画の「卓上のブドウとクルミ」も面白かった。
モネの作品はいまさらと思っていたが、「くぼ地のヒナゲシ畑、ジベルニー近郊」では
むせかえるような草いきれが感じられるし、「アンティーブ、午後の効果」では
海の色がまさに地中海色、「睡蓮」も見飽きたと思っていたが、
水面に浮かぶ睡蓮から周りの情景まで目に浮かぶ。
ゴッホの「郵便配達人ジョゼフ・ルーラン」とルーラン夫人の像も面白い。
ゴッホの絵はポストカードと違って本物の絵はどこがどうという説明は
できないが迫力というか色合いというか面白いなといつも思う。