「英国王のスピーチ」制作人の作品。
子供のころインドで迷子になり、施設からオーストラリアに養子に出された男の子。
現在は幸せに暮らしていたがふと口にしたお菓子で自分の過去がよみがえる。
なんのつてもないままに不確かな記憶を頼りにgoogle earthで家族を探し始める。
映画評にもあったが子役の男の子が可愛すぎる。
表情も豊かで子供らしい。いろいろ辛く孤独な彼が施設に引き取られてから
そこで友達の女の子ができるのだが、彼がオーストラリアに旅立つお別れの時に
そっと手をつなぎ別れ告げるシーンは静かだがじんわりと目が潤む。
もうその辺からはずっと静かに目が潤んだ状態で最後まで行ってしまった。
養父母は信念のある立派な夫婦で、教育も熱心だ。彼は幸せに育てられたが
もう一人の養子が問題のある男の子で家族をずっと悩ます。
苦しみながらも懸命に向き合う夫婦で頭も下がる。
最後は大変な思いをして願いが成就するのだが、彼の実家にも物語があって
驚かされる。そしてタイトルのライオンの訳も最後になってわかる。
最初から最後まで映し出される美しい自然の風景が圧巻。