「汝の名はスパイ、裏切り者、あるいは詐欺師」 手嶋龍一

 

汝の名はスパイ、裏切り者、あるいは詐欺師 インテリジェンス畸人伝

汝の名はスパイ、裏切り者、あるいは詐欺師 インテリジェンス畸人伝

 

 手嶋龍一が林真理子と雑誌で対談をしたのを読んだら面白かった。

その時にスパイはみんな感じがいい人たらしだと言っていたが

この本に出てくるスパイたちも基本的にみんなそう。

プーチンも朝日の記事で昔のベルリン諜報畑時代は人たらしだったと

あったのを思い出す。

 

スパイといえばイギリス人、しかも上流階級の子弟が通うパブリックスクールやら

オックスブリッジやら。

パブリックスクールでは自分の身を守るためにうそをつく。誰より猫をかぶり

上手に感情を押し隠す。そんな特異な種族を生み出す、独特の教育制度という。

 

そしてスパイだった大物作家の多いこと。

ル・カレも元スパイらしいが、彼も父親が希代の詐欺師だったりなかなかの波乱万丈。

彼の本も読みたくなった。

 

二重スパイだったキム・フィルビーの話を読んでいて、久しぶりに

映画「アナザーカントリー」が見てみたくなった。