森アーツの美術展は期待に合わないこともありがちな私だが今回は割と面白かった。
レンブラントの「運命を悟るハマン」は暗闇に浮かぶ人物と衣服の質感も
感じられる作品で目を離せない。
アンソニー・ヴァン・ダイクの「王妃ヘンリエッタ マリアの2人の侍女」
という作品では女性二人のなんとも水水しい美しさがはえる。
フラゴナールとジェラール作「盗まれた接吻」も隣の部屋から顔をだして不意打ちでキスをする男性を受ける貴婦人が美しく妖しい。
ベンジャミン・ウエストの「蜂に刺されたキューピッドを慰めるヴィーナス」は
キューピットがすごく愛らしく動きのある面白い作品。
人物画に魅力的なものがおおかったが、ピーテル・ブリューゲル(2世)(?)の
「スケートをする人たちと鳥罠のある冬景色」は人物のいる風景画だが
独特の雰囲気で興味深く飽きずに見ていられた。
この作品展の前売り券やチラシの一面にある「林檎の木の下の聖母子」は
クラーナハだった。