根津甚八がなくなり、ニュースで見た昔の彼の画像が、ただ駐車場を歩いているだけなのにやたらと色っぽく魅力的で、「こんなにかっこよかったんだ」と思い知り
昔の作品を見たくなったタイミングでケーブルで放送があり見ることができた。
この映画はとんでもないクズ男が破滅していく様を描いているのだが
(もちろんクズ男は根津甚八)彼に痛い目にあってもずっとついていく
女性を秋吉久美子が演じている。彼女も色っぽくてキレイ。
薬中になって働けず借金もたまりDVもありどうしようもなくなっても
ついていく彼女だが、根津甚八が妙に寂しげでほっておけない様子を
見るとしゃーないと思える。
そしてどうしようもない男だが魅力的なので女性が寄ってくる。
台湾から出稼ぎの女性がお金に困っている彼にお金を貸そうかと提案して
くれるシーンがあるのが、彼女が仕送りのために頑張っているのを
知っている彼はそんな大切な金は借りられないと断る矜持もあり。
見ていて苦しくなるシーンばかりだが、最後は豚が逃げるのを
追うという日常で終わりそれでもなんとなく暗いままの気持ちで
終わらないで済む。
蟹江敬三が心優しい友人として出演している。
飲み屋に女性の裸のポスターが平気で掲げられていて時代を感じた。
もっと根津作品みたいな~。