映画「ヴィンセントが教えてくれたこと」

 

 世捨て人状態のダメおやじの隣に引っ越してきた母子。

子供のシッターを頼まれ、お互い嫌々で付き合い始める。

バーに連れて行ったり、競馬上でかけをやったり散々だが

懐き始める男の子と段々と距離が縮まるが・・

 

この男の子が凄くかわいくて礼儀正しい。

このどうしようもないぐーたらオヤジと話す時にも

いつも必ずsirと最後につけている。

おとなたちははちゃめちゃだが、むしろ子供の方がしっかりしていて、

politically correctなんて言葉を使っていたり。

転校生で弱っちい男の子は学校でいじめられるのだが、

そのいじめっ子もいろいろと悩みを抱えており、仲良くなる。

アメリカでは家庭に問題のない子供はいないのではと思えてくる。

しっかりしている子供はGiving Treeを読んでいてちょっとうれしい。

そして本の意図をしっかり理解していて、母親の方が理解していなかったり。

 

ダメおやじビル・マーレーには美しい妻が病院にいて、

彼女はもう夫のことがわからなくなっているのだが、彼女といるときには

本当に思いやるのある素敵な夫になっているのもジーンとする。

 

最後に「自分のヒーロー」という作文を学校で読むシーンもじんわり。

本当に見る目のある立派な子供だわ。

 

妊婦の外人娼婦役でナオミ・ワッツがでていたとエンドロールで知る。

あれナオミ・ワッツだったんだ!?

ロシアなまりがうまかった。