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「咲ク・ララ・ファミリア」 越智月子

 

咲ク・ララ・ファミリア

咲ク・ララ・ファミリア

 

 62歳の父の再婚相手は40歳のきれいな男性だった。

4人のひとくせもふたくせもある娘たちは大騒ぎになったが・・

 

最初は驚きのスタートだが、再婚相手も娘たちもそれぞれ

悩みやいろいろな思いをかかえているのだが、

最後は温かい終わり方の小説だ。

 

父親も若い男にうつつを抜かしているかと思えば

そうではなく相手のことを思いやり大切に思っていることが伝わる。

母親は昔娘の家庭教師の若い男と家を出た切りだったが、

元夫が倒れて入院したと聞いてお見舞いに訪れる。

わだかまりも気まずさもお互いあるだろうが、何の違和感もなく

普通に話をしているシーンに、ふたりの包容力を感じる。

こんな人には惹かれて当然だなと思える。

 

娘たちそれぞれの視点で物語が進んでいくが、

彼らの悩みも現実的で共感できやすい。

 

最後の終わり方はちょっとファンタジーちっくでもあったが

いい終わり方ではあった。